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マネージャーの役割とは何か? 伴和曉チーフマネージャーが語る Vol.1「ほんとうにミスの許されない仕事だと思っています」【F.C.TOKYO Topics in the Off-Season】

 
 サッカーの勝敗には多くの要素が関わっている。何かひとつだけを取り上げれば勝因や敗因がわかるというものではなく、特にシーズンを通しての成績となると、結局はクラブの総合力が問われることになる。ただ、そのクラブを構成する様々をすべて理解することは容易ではない。
 
 現場に絞っても、外から観察してわかる範囲には限度がある。たとえば監督や選手の振る舞いは見えやすいが、ヘッドコーチやゴールキーパーコーチの働きぶりは少しわかりにくいし、エキップやホペイロの貢献となるとさらに見えにくい。各クラブで言うところの「主務」の仕事もこの範囲に含まれる。
 
 FC東京ではチーフマネージャーという役職がこの主務に当たる。東京に於けるチーフマネージャーとは何を担い、チーム力にどう貢献する存在なのか、その輪郭を明らかにするべく、英語通訳として加入し、2020年から現職を務める伴和曉チーフマネージャーに日頃の仕事ぶりについて訊ねた。
 
◆現場のすべてに関わる
 

オフシーズンの伴和曉チーフマネージャー。撮影:後藤勝


 まず、チーフマネージャークラブ内ではどういう位置付けになっていて、どういう役割を担っているのかを問うと、伴チーフマネージャーは「現場で起こるすべての事に関わります」と、答えた。
 
「練習時間を決めます、スケジューリングをします、遠征の手配、選手やスタッフのコントロール……コントロールというとちょっとおこがましいですけど、何か問題があったときに対処したり、何も問題がなくても話を聞いて、現場が円滑に回るように、潤滑油になるというところのポジションです」
 
 クラブ内にある様々なセクションの間を取り持つのがチーフマネージャーの役割なのだという。
 

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