青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

猛暑に勝った東京。“長崎後”の連戦を制して広島に勝点5差と迫る【J1第20節第1報】

◯首位に接近。観客動員は味スタ史上3位

 8月5日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第20節に臨み、ヴィッセル神戸と対戦。1-0の勝利を収め、勝点を40に伸ばした。首位のサンフレッチェ広島が湘南ベルマーレと引き分けて勝点1増の45に留まり、東京との勝点差は「7」から「5」へと縮まった。

 リーグ優勝も不可能ではない状況だが、長谷川健太監督は「まだ先は長いですし、うっすら見えたからと言って前を見ていたら足許をすくわれる。いままで同様、眼の前の対戦相手をしっかり見て、あまり先頭の広島は気にせず、一試合一試合、われわれの試合をしていくことが、いまいちばん大事なことではないか、と思っています」と、気を引き締めた。

 味スタに詰めかけた観衆は44,801人。2001年こけら落としの東京ダービーに於ける44.030人を上回る、史上3位の数字となった。観客動員記録の1位と2位はそれぞれ2001年vs.鹿島アントラーズ戦の48,521人、2002年vs.ジュビロ磐田戦の45,925人。緩衝地帯を設け、死角を排した現在では追い抜けない動員数で、現行の発券状況を考えれば事実上の1位と言える盛況となった。

◯猛暑の戦いを制した知性と野性のバランス

 晴、無風、気温31.1℃、湿度69%。
 公式記録の観測以上に厳しい、スタンドにいても気を失いそうな、蒸し風呂のような暑さで、ピッチ上はさらに過酷だった。この暑熱下で東京も神戸も、忍耐と、互いの様子をうかがうような戦いを余儀なくされ、拮抗する時間帯が長くつづいたが、終盤にリンスと永井謙佑を投入した東京が主導権を握り、半ば強引に1点をもぎ獲り、貴重な白星を勝ち取った。

「自分が仕掛けてリズムをつくっていこうかなとは思っていましたけど、

(残り 1321文字/全文: 2049文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ