【有料記事/「夢に向かってともに歩もうチャリティーマッチ」第2報】鈴木喜丈、仕事人たる自覚のゴール。林容平、オフサイド判定が呼んだ意地のゴール。殊勲者の声(2016/08/15)
◯得点を決めたふたりの表情
ヴィッセル神戸との試合を控え、高橋秀人の出場停止によってボランチの層が薄くなったFC東京。トップチームの練習にはFC東京U-18の4番、鈴木喜丈が参加した。紅白戦で、仮想の対戦相手側に入ったときは、高橋とならんでセンターバックでプレー。先発メンバーの側に入ったときは、本職のボランチでプレーした。
結局、ノエビアスタジアム神戸に鈴木の姿はなかった。だが、重ねた経験値は、いわき遠征のチームで活かされた。ファーストハーフは高橋と、セカンドハーフは品田愛斗と、ボランチを組んだ。
そしてクラブユース選手権の決勝と同様、ボランチが得点を狙うのは当たり前とばかりに、先制点であり決勝点となるゴールを前半30分に決めた。
「イメージはけっこうあって。いいところに林くんがボールを落としてくれたので。あとは流し込むだけでした」
鈴木は落ち着いていた。
一方、走りまくった林容平は、ロッカールームに引き上げてくると立ち上がることが困難なほどに疲弊していた。
後半5分、右サイドをものすごい勢いで突破した柳貴博のマイナスのクロスを、ダイレクトで蹴り込んだ。誰もがビューティフルゴールと思ったその直後、判定はオフサイド。これが林の闘志に火を点けた。何度となくゴールに向かいタテに走る林。1-0でよしとする雰囲気のなかでも貪欲に迫りつづけ、最後の最後で、喉から手が出るほど欲しかった1点をもぎ取った。
「『このままじゃ終われない、このままじゃ終われない』と、最後まで時間を見ていた」と林。トップチームで試合に出るというギラギラした熱情を発散したまま、明確な結果を携えて帰途に就いた。
◯鈴木喜丈の談話
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