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【有料記事/J1_2nd第8節第2報】解説+コメント◆前田遼一、羽生直剛、東慶悟、徳永悠平(2016/08/16)

◯コメント解説

既報通り、FC東京は13日、ヴィッセル神戸にアウエーで敗れた。前半45分間の東京は体力に余裕があり、神戸対策も効果を発揮、無失点に抑えながら、前田遼一の先制点で0-1とリードした。前田にとっては、5月29日のJ1ファーストステージ第14節対ガンバ大阪戦(味の素スタジアム)、後半35分に決めたゴール以来約2カ月半ぶりとなる、J1通算150ゴールだった。
その前田が試合後に残した言葉に苦渋がにじむ。前後半で明暗が分かれたからだ。
後半45分間の東京は、ネルシーニョ監督が施してきたシステム変更に対応できず、ボールを支配を許し、動かされ、守備に時間を費やして、ただでさえ高温多湿の厳しい環境下消耗する体力をさらにすり減らし、体調不良者を出して4失点を喫し、逆転負けをする結果となった。

後半45分間にあった問題点のほとんどは、羽生直剛、東慶悟、徳永悠平が語り尽くした。言い換えれば、これだけ問題を把握できていれば、あとはトレーニングで改善していくだけ。やるしかない。
体力やコンディションについては、篠田善之監督が指揮を執り始めてから練習の負荷を上げているが、効果を発揮するにはもう少し時間がかかる。守る際の考え方を整理し直すことで、後手後手にまわる悪循環を避けるよう取り組むべきだろう。
突出していないかわりに、均質的に能力が高く、戦術を遂行する忠実さがあり、いい作戦を授けさえすれば、効果的に働くのが東京の選手たちだ。それは徹底した準備で臨んだ対神戸戦の前半45分間を観ればわかる。
ただし、まだ対応力がない。試合中の変化に対応するには、経験豊富な選手の判断に頼るか、理論を詰めてこのケースではこうと動き方を決めておきそれを的確に頭の引き出しから取り出さないといけない。そこにチームとして取り組み、問題の解決に乗り出してほしい。

◆選手コメント

◯前田遼一の談話

得点した瞬間は先制点だったのでうれしかったですけど、こういう結果になり、いまは悔しさしかないですね。
ムリキのボールにけっこうスピードがあって、相手は全然反応できていなかった。しっかり合わせれば、という感じでした。そういう意味では、いいところに飛んでくれたと思います。
(もらう前はファーに逃げるような感じだったが?)
そうですね、ニアにはけっこうひとがいたので。

フォワードなので得点を第一に求められていることはわかっていましたけど、まずはチームの勝利がいちばんと思ってプレーしていました。チームが勝てばチャンスは来るという思いで、やっていましたね。獲れたときはうれしかったですけど、結局負けてしまったので(苦笑)。負けたらほんとうに意味がない。また一週間練習して、次に備えたいと思います。
きょう(13日)のようなプレーをしていたら(大久保嘉人や佐藤寿人に)追いつけないと思うので、点は獲れましたけど、もっといいプレーができるようにしたいですね。

(中山雅史の157ゴールも近くなってきたが?)点を獲らないと評価されないので、

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