【マッチレポート】レポート/リザルト◆J1第29節FC東京対サンフレッチェ広島/青赤軍団、連敗ストップでホームゲームJ1通算100勝を達成! (2014/10/22)
レポート/リザルト◆J1第29節FC東京対サンフレッチェ広島/青赤軍団、連敗ストップでホームゲームJ1通算100勝を達成!
○勝点を45に伸ばして6位をキープ
10月22日、全国各地でJ1第29節が開催された。勝点42で二連敗と足踏みしながらも6位を維持していたFC東京はホーム味の素スタジアムに昨年のJ1王者サンフレッチェ広島を迎え、2-1で勝利。勝点を45に伸ばすとともに、ホームゲームJ1通算100勝を達成した。
東京のJ1でのホームゲーム通算成績はこれで100勝75敗51引き分けとなり、「4:3:2」という比率を描いている。総得点はこの日の1点を加えて360、総失点は290。リーグ戦の順位は6位を維持しており、残る五試合で3位浮上という目標に向けて望みをつないだ。敗れた広島は9位に後退。
東京は次節、万博記念競技場に乗り込み、勝点52で2位のガンバ大阪と対戦する。
○レポート
アディショナルタイム最後の一分間は、FC東京の守備陣がわかりやすいくらい大きくクリアしまくった。高橋秀人が、太田宏介が、そして徳永悠平が大きく、遠くに蹴ると、ようやくタイムアップの笛が鳴った。早く終われと言わんばかりの大砲連発。つないでミスして失点、などという愚はおかさない。勝つことにこだわり、リアリズムを獲得しつつある東京イレヴンの姿勢がうかがえるラストシーンだった。
意識が高いということではおそらくチームでいちばんなのではないかと思われる権田修一は、失点につながったミスを悔いており、前半29分のPKストップを喜ぶそぶりを見せなかった。
「どのポジションの選手であっても、自分が失点に関与したら悔やみます。よっち(武藤嘉紀)が2点めを獲ってくれたからよかったものの、しんどい状況をつくってしまいました」
基本姿勢としてこのような意識を保っていることは評価されるべきだろうし、加えて、現状を鑑みればこのような認識になって当然だとも言える。
なぜなら東京はこの二試合、ディフェンスを崩されての失点がなく、局面での対応が裏目に出て、いわば「事故的」な失点を喫しているからだ。その意味で致命的なミスがあったのに喜んでいる場合ではない、勝ったからすべてがOKというわけではないという権田の意思表示は、東京を見守る立場の人間としても、肝に銘じておく必要があるだろう。
ポジティヴに言い換えると、そこに到達するまでの枠組み、つまりゲームプランは狙いどおりに遂行できていた。相手を上回り得点するための具体的な術があったし、試合のペースを掴むための策があった。
東京は前節から、これまでよりもさらにアグレッシヴな姿勢をキックオフから見せている。この日の対サンフレッチェ広島戦では4-1-2-1-2の1トップ下+2トップではなく、純粋な3トップでスタートした。戦術のネタばらしをしないはずのマッシモ フィッカデンティ監督は、この点に関しては試合前から公言していた。
もっとも、前からプレッシャーをかけて相手を圧しようと思うなら「面」として前線に拡がる3トップは有効なのではないか、という意味の質問をすると、マッシモ フィッカデンティ監督は直接的な回答を避けて「この試合は純粋な3トップ」と言ったわけで、このネタばらし自体がマスコミ対策でもあるのだろうが、それにしても嘘は言っていない。
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