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「鹿島は消し方が上手だった」(高橋)「鹿島に勝たないと上に行けない」(渡邊)【コメントアーカイヴス】高橋秀人、渡邊千真/2013 Jリーグディビジョン1 第28節 FC東京対鹿島アントラーズ_第1報(10/05)[3,714文字](2013/10/05)

◆鹿島に勝ちたかったという思い、鹿島の守備の巧みさ

4位浮上をかけた鹿島アントラーズとの国立決戦は1-4での苦い完敗となった。
まったく歯がたたないというわけではなく、しかし一瞬の隙を逃さない鹿島の嗅覚と精度、そして試合運びに大差をつけられた試合内容は、真っ向から立ち向かった結果の真摯な敗戦と呼ぶほかはなく、謙虚に反省して次に活かしていくしかないだろう。
少なくとも戦う姿勢は表現することができた。

そこで水に流すのではなく、きちんと悔しさを持ち、かつサッカーの内容を正確に分析して、上をめざしていかなくてはいけない。
ここでは飾ることなく試合を振り返った高橋秀人と渡邊千真の談話をお届けする。

※ランコ ポポヴィッチ監督の共同記者会見後の囲み取材に於ける談話とマッチレビュー/リザルトは第2報でお届けいたします

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○渡邊千真の談話

──きょうの試合はどうでしたか。
「立ち上がりの2失点がすべてだったと思うんですね(6分と9分)。
ウチの悪いところが出たな、という。1点めを失ったすぐあとに2失点めを喫して、そこで相手のペースになった」

──最近は2失点したあとに立ち直ったり、1失点めで踏みとどまったり、試合運びがよくなってきていたと思うんですが、きょうそれができなかったのは、どの辺りに原因があると思いますか?
「べつに慌ててもいなかったし、そんなに崩れることはなかったけれど、相手は2点獲ってからアドバンテージを活かしていた。おれたちの攻撃をしっかり抑えてからカウンターも速かったし、そういうところが“はっきり”する。うまくファウルをもらいながら時間を使ったり、キーパーの曽ヶ端(準)さんも、すぐに蹴らずに時間をつくったり。そういうところで、うまく相手に試合運びをされたな、という。最初の2失点で相手のペースになったというか、うまく試合を運ばれたと思います」

──2得点後の鹿島は引いて守っていてそこからのプレッシャーも速いから、東京は攻撃しようにもディフェンスラインの周りでしか廻せなくて。
「そうですね。相手の嫌がるようなプレーができなかったし、自分自身も前を向いてプレーする機会がなかったし。なかなかシュートまで持ち込めなかった。最初の2失点がすべてです」

──サポーターから「シュート撃て」コールが起こったときにはトップにもボランチにもボールが入らなくてシュート以前の段階で止まっていたと思うんですけれども、あの時間帯は相手を崩すのは難しかった?
「サポーターはいつも、負けているときとか、うまくいかないときはああやって自分たちの奮起を促してくれていると思うんですけれども、なかなか……。いつもより慌てていなかったと思うし、そこはがまんしながらやっていたんですけれど、いいかたちでシュートまで持ち込めなかったですね」

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