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「自分としてはどうさわれるのか、突き詰めていきたい」(権田)【考察/コメント】対大宮戦の失点についての考察と権田修一の談話_2013 Jリーグ ディビジョン1 第5節 FC東京対大宮アルディージャ(04/06)_第2報(2013/04/07)[4,209文字]

◆考察 対大宮戦の失点場面

記事の後半ではJ1第5節対大宮アルディージャ戦の試合後におこなわれた権田修一の囲み取材の模様をお届けする。失点場面のみならず、試合全体を振りかえり分析した総括となっていて、それ自体に意味があるので、ぜひご一読いただきたい。

その前に、対大宮戦の失点場面についてあらためて考えてみたい。

既に多く報道されているように、権田はこの試合唯一の失点について責任を自覚しているが、それは大宮の下平匠が蹴ったフリーキックに対して飛びだすか飛びださないかではなく、そのボールを獲れなかったことについてだ。

ランコ ポポヴィッチ監督は対横浜F・マリノス戦と、この対大宮戦の失点を「子どものような失点」と評している。それはつまり、パフォーマンスそのものはそれほど悪くないか、またはいいときがあるのに、判断の誤りで失点してしまっているという意味だ。その文脈で、権田の判断が誤りだという意見も多いかもしれない。

ここは評価が難しいところだ。たとえば昨季のJ1開幕戦での同一カードは、その「権田ロケット」とでも形容すべき飛びだすプレーによるファインセーブの連発で拾った試合だった。それ以外にも、飛びでたプレーを振りかえって「あれはぼくの守備範囲です」という言葉を何回か聞いたおぼえがある。

具体的には、ゴール幅の7.32メートルと、ゴール前にあるゴールエリアの深さ5.5メートルまでは、確実に守備範囲だと認識しているフシがある。
失点場面、下平がフリーキックを蹴った時点では、攻守双方がゴールエリアの枠線を囲むようにポジションをとっていた。得点したズラタンなど、ほとんど動かずに立ったままヘディングしたに等しい。

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