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「クラブへの帰属意識を高め、全員の成長に繋げる『全カテゴリー合同GKトレーニング』が初開催」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

ジュニアからトップチームまでのゴールキーパーが参加する「全カテゴリー合同GKトレーニング」が11月26日、城里町「アツマーレ」で初開催されました。
トップチームからは本間幸司選手、山口瑠伊選手、春名竜聖選手、アカデミーから9名の選手が参加し、約2時間の練習に汗を流しました。

【写真 米村優子】

この合同練習を企画したトップチームの河野高宏GKコーチは「同じエンブレムを背負って戦う者同士がクラブへの帰属意識を高めることが一番ですが、双方の成長の場にすることも目的です。アカデミーの選手はトップチームの選手に憧れるだけでなく、自分がどういうプロセスを経てプロの立場になれるか、具体的に感じて貰いたい。そしてプロの選手には、自分の経験をクラブの財産として次世代に伝えるとともに、これまでの経験を咀嚼して言語化することで自分自身の成長に繋げて欲しいと思っています」と狙いについて語ります。

【写真 米村優子】

今回のテーマは、GKの最も重要なポイントである「ゴールを守る」。
ウォーミングアップでは本間選手が率先して筋肉の使い方を全体に指導する場面などもありましたが、トップの選手やコーチ陣がアカデミーに指導する一方的なトレーニングではなく、全カテゴリーが同じメニューを取り組む内容となりました。
ボールキャッチだけでなく、スモールスペースでの足元の技術に注力したミニゲームも実施。
トップの選手は下のカテゴリーのレベルに合わせることなく、公式戦と同様のスピードと技術で挑み、アカデミーの選手を翻弄していきます。
下部組織の選手らは必死で食らいつきながら、プロのプレーを肌感覚で味わう貴重な機会となりました。

【写真 米村優子】

今季は2種登録され、来年は駒沢大学でプレーするユースの佐久間遼選手は「一人ひとりがカテゴリーの垣根を超えてプレーをしていて、率直に楽しかったです。幸司さんの一つひとつの筋肉や身体の使い方、瑠伊さんのセービングの速さ、竜聖さんの足元の技術や一球に対する集中力、弾く技術の高さを学べて、GKとしての好奇心も得られた時間でした。また、年下の選手の見本になる立場として緊張感や集中力を持ってトレーニングできたと思います。今日学んだことを大学で活かして、後輩のお手本になるプロ選手になりたいです」と語っていました。

【写真 米村優子】

参加者の中で最年少ながら堂々たるプレーを見せていた本間選手の長男でジュニアに所属する幸亜(こうあ)選手は「お父さんからよく考えながらプレーをしなさいと言われています。今日は年上の選手達と楽しくサッカーができました」と話していました。

卞太暉アカデミーGKコーチは「普段よりも本気の喜怒哀楽の表情が見られ、プロの実力、練習から常に本気で挑む立ち振舞などアカデミーの選手は刺激になったと感じました。今後もこのような機会を継続して貰い、アカデミーのレベルアップに繋げたいと思います」と述べています。

【写真 米村優子】

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