「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「こういうときに存在感を出せなかったら、いる意味がない」(栗原)・「淳吾さんと協力して守りたい」(三門)・「三門のことは信頼している」(モンバエルツ) [G大阪戦前コメント]

【試合に向けて】
エリク モンバエルツ 監督

「(中村について)柏戦でのパフォーマンスは『素晴らしい』の一言。試合の中で存在感を発揮していた。約6ヵ月も試合から離れていたが、攻撃方向を決める判断も正確だった。いまの段階でこのポジションにマッチしたプレーを見せ、ビルドアップにおいて重要な役割を果たしていた。守備についてもよくやっていた。試合をこなしていけば、もっとボールを奪うこともできるだろう。もちろんそれは彼の中での話で、喜田のようなプレーをするわけではない。
(前節の無得点という結果について)フィニッシュは一番難しい部分。ゴール前では感情をコントロールして冷静に決めなければいけない。改善するためのトレーニングはしているが、最後は個人のクオリティーにかかっている。練習とはまったく違うプレッシャーがある中で、正しい判断をすることが必要。柏のCBは良いプレーをしていたが、伊藤はもう少しクロスに対して予測して入っていくプレーが必要だった。ただ、あれだけサイドを突破できた試合は初めてだったと思う。
三門のことは信頼している。SBの守備については、相手がスピードに乗った状態なので難しいし、慣れない部分もあると思う。でも彼はその役割を十分できると思っているし、前に出ていくこともできる。いずれにしても小林が出場停止なので、誰かがそのポジションをやらなければいけない。もう一つくらいのパターンがある。
(6試合連続セットプレーから失点しているが)セットプレーのことで頭がいっぱいというわけではないし、ほかのチームもセットプレーから失点することはある。ただ、この前の試合では柏のほうが空中戦で強かった。セットプレーの守備はGKコーチのシゲさん(松永成立)を中心に決めている。ガンバは高さのある選手が3~4人いて、それに対抗するにはどうすべきかを考えている。
(栗原)勇蔵はヘディングの強さがあるし、ボンバー(中澤)とファビオと3人いれば高さの特徴として出せる。セットプレーでは攻守においてフィジカル面で強さを出せるだろう。勇蔵は経験がある良いDFで、ここまで良い準備ができている。彼のクオリティーを出してくれれば問題ない。彼には守備を締めてほしい。
ガンバの前線にいる宇佐美とパトリックはあまり守備をしない。彼らは[4-4]の2ラインだけで守備できると考えているのだと思う。そしてボールを奪ってからは前の二人に素早くボールを預けて攻めてくる。ガンバはポゼッションから攻撃よりも、カウンターのほうが危険だ。でもガンバにしてみると、相手のレベルが上がると前の選手が守備をしないことが問題になる。そのあたりで良いバランスを探しているように見える」

DF 4 栗原 勇蔵

「相手は強い。でも久々に出る試合はこういう相手のほうがいい。できて当たり前のチームと対戦するよりも、こういう相手のほうがいい。久しぶりのゲームだし、いまの自分の立場は前とは違う。こういうときに存在感を出せなかったら、いる意味がない。相手もいるスポーツだし、個人競技でもない。でも、できるだけ自分の力を100%出せるようにしたい。ガンバには1stステージのときもセットプレーで失点して、去年のアウェイ戦もパトリックにやられた。最近はセットプレーから続けてやられているので、そこでの仕事もある。集中することが一番大事。ウチに高さがないわけではないから。少なくともオレがいたときは間違いなく弱くなかった。ヤットさん(遠藤)というすごいキッカーがいるのでゾーンで守るのは危険もある。そこは個々が責任を持って戦いたい。自分は、やるべきときにやらなければ、ここまでやってくることができなかったと思っている。明日もそういう気持ちでやる。マリノスにいる意味をこういうときに出さないといけない」

DF 22 中澤 佑二

「最近はチームとしてスッキリとした結果が出ていない。特にセットプレーから連続してやられている。でも神経質になり過ぎてはいけないし、ネガティブな思考になるのが一番危ない。やられることを怖がらずに守りたい。(栗原)勇蔵とはずっと一緒にコンビを組んでいるので特に話すことはない。クロスボールに対して強さのある選手が横にいるのは心強い。ファビオとは特徴が違うので、勇蔵との呼吸を思い出しながらプレーしたい」

MF 6 三門 雄大

「練習で右SBをやって、シュンさん(中村)や(藤本)淳吾さんは自分のことをしっかり見てくれるし、正確なパスで使ってくれる。前へ出ていきがいがある。相手に攻められるのは正直嫌だけど、自分が攻撃に出ていくのは楽しい。淳吾さんは左足で持って中に入ると思うので、外側をオーバーラップしてパスコースを作るのが自分の仕事。パンゾーくん(小林)のように守備ができるわけではないので、淳吾さんと協力して守りたい」

 

下バナー

 

DF 23 下平 匠

「柏戦では自分のマークが甘くて失点してしまった。ガンバ戦ではそれがないように気をつけたい。これだけセットプレーからの失点が続けば勝てないし、そこは自分も含めてチームとして集中力を高めて守りたい。古巣との対戦に関しては、そんなに意識することはない。それよりもチームがずっと勝っていないことのほうが気になる。前回の試合からメンバーが変わるだろうけど、しっかりコミュニケーションをとって守りたい」

GK 21 飯倉 大樹

「柏戦ではミスが3つ続いて失点した。そのうちの一つは自分のキャッチミスで、責任を感じている。でもセットプレーに限らずミスが3つも続けば失点する。まずは自分たちのリズムで守備をすることが大事。その上でできるだけCKやFKを与えないこと。セットプレー守備の機会をゼロにするのは難しいけど究極を目指さないといけない。特にガンバには良いキッカーがいるのはみんなわかっているわけだから。(栗原)勇蔵くんとはこれまでに何度も一緒にプレーしているにまったく問題ない。すべてにおいて能力が高いから、安心して任せられる。セットプレーから失点が続くことはなぜかよくあるけど、一度止めればなくなる。そのきっかけの試合にしたい」

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ