「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

軽快にスプリントを繰り出す背番号23がグラウンドにいる。 その存在が、生き様が、マリノスにとって唯一無二のエネルギーをもたらす。

 

人一倍の強い決意とともにACL準々決勝へ向かう選手がいる。

宮市亮だ。

 

 

先月行われたラウンド16のバンコク・ユナイテッド戦で、数多くのチャンスを決めきれなかった。特にアウェイで行われた1stレグでは天野純や水沼宏太のお膳立てから最低3回の決定機を迎えたが、シュートはすべてゴールネットを揺らすどころか、枠にも飛ばなかった。思い出したくもないであろう苦い記憶と真摯に向き合い、こう振り返る。

「映像で見返しました。そこから学ばないといけないことがあるので。キャンプからシュートの感覚はずっと良かったはずなのに、あの試合に関しては足にまったく当たりませんでした。完全に技術的な問題で、ゴール前は僕の課題」

 

 

チームは勝ち切れず、引き分けに終わる遠因になってしまった。ホームで迎え撃った2ndレグをなんとか勝利したことで事なきを得たが、内心は肝を冷やしていたという。

 

 

チャンスを一度も決められていないのか、それとも持ち前のスピードを生かしてチャンスにしっかりと絡めているのか。鳥が先か卵が先かに近いこの現象は、本人の捉え方次第。一筋縄ではいかない準々決勝に臨むうえでも、前向きなメンタルの作り方は重要になる。

 

 

 

 

 

ヨコエク

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