「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

勝利を積み重ねることで、逆転Vと連覇が見えてくる。 不屈の闘志を持った背番号23が全力プレーを誓う

 

1年前、宮市亮は日暮清トレーナーと二人三脚でリハビリに励んでいた。ようやくグラウンドを走り始め、慎重にボールを蹴っていた時期だ。月日が経ち、現在はグラウンドでスプリントを繰り返し、居残りでシュート練習を行う日もある。

 

 

「正直、1年前は日々に追われていて、また速く走れるんだろうか、またボールを蹴れるんだろうか、という不安の中でリハビリをやっていた。ここまで来ることは想像できていなかったけど、あの時の取り組みが今になって生きているなと思うし、本当に無駄なことはないなと思う」

 

 

昨季と同じように優勝を争っているチームとは違い、宮市個人が置かれている状況は大きく異なる。ピッチ外から仲間を鼓舞し、ファンやサポーターに共闘を煽ることしかできなかったが、今はピッチ内でより直接的に貢献できている。ここまでに記録している3ゴールが動かぬ証拠だ。

「1年前と比べると状況は確実に違う。コンスタントに試合に出させてもらっている中で自分のリズムはできている。ようやくサッカー選手らしくなってきている。健康にプレーできているだけで嬉しいのに、なおかつ優勝争いに絡めているということでサッカー選手冥利に尽きる。このシチュエーションを毎日大事にしたい」

 

 

 

ヨコエク

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