「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ロペスを得点王にしようという話は僕がいない時にもあったみたいで、心強い仲間がいる。これがマリノスだなと」(アンデルソン・ロペス)他 [京都戦後コメント]

ケヴィン マスカット 監督

「レッドカードの局面だが、あの時の状況でピッチの中でも混乱があったと思う。自分はこの世界に30年間いるが、正直理解できない。2週間くらい前に同じ状況があり、そこでの判定も違った。今日あの時の局面も似た状況だったが、ああなってしまった。判定に対して何かを言うつもりはないが、言わなければ何も成長がないと思う。もちろん結果に対して自分が責任を負うし、ああいう状況になっても自分たちはやるべきことをやったと思う。あの中でもチャンスを作り、ゴールを狙っていく選手を本当に誇りに思うし、最高のパフォーマンスを見せてくれた。もちろん2点目が入っていれば違ったと思うし、前半終了間際に同点にされたが、選手たちはこれ以上自分が何を要求したらいいのかというくらいまでやってくれたと思う」

 

 

 

――リーグ戦が終了して2位に終わった。リーグ戦の総括や感じていることは?

「自分は常に勝ちにこだわっていたし、その状況を自分たちが得ようとした部分もあって、それを掴むことができなかった。やはり残念な気持ちではある。サッカーというのはいろいろな局面で成果が変わってくると思うが、結果としての成果はトロフィーを掲げることだと思っている。今シーズンを振り返ってみると、今の率直な気持ちとしてはチームみんなを誇りに思っている。本当に難しい状況の中でも、選手たちはすべてを出し切ってくれたと思うし、最高のパフォーマンスを見せてくれた。簡単ではない状況をみんなでやってきた。最後の最後まで優勝争いに食い込めていた状況で、選手たちは素晴らしい姿勢でピッチに立っていた。チャレンジなシーズンを、選手たちは果敢に攻め続けた。そういった戦いを見せてくれた。今日の結果は残念な気持ちだが、それ以上に選手を誇りに思っている。最高のパフォーマンスを出し続けてくれたし、最高の仲間だ」

 

――アンデルソン・ロペスが得点王に輝いた。今日と、今年のプレーに対する評価は?

「ほかのチームより総得点で上回ったと思うし、ロペス自身もこの結果を得て、彼のキャリアにずっと残っていくものだと思う。1-0になった瞬間、彼に2点目、3点目を決めさせないという思いで周りの選手たちは自分でもゴールを決められそうな場面でも、彼に1点でも多く決めさせたいという気持ちの表れがピッチに出ていた。それが彼らの良さのひとつかなと思う。個人としてそのようなタイトル、記録を取ってくれて嬉しく思う」

 

 

――来季のリーグ戦で優勝するために必要なことは?

「リーグ戦は今日で終わったが、自分たちのシーズンはまだ終わっていない。ACLが残っているし、重要な試合が続く。ここで来年のことを細かく離す時期ではないと思っている。もちろん去年、自分たちは優勝して、今年は2位だった。もちろん満足することはないし、成長し続けることが大事。ただ、ここで話すことではないかなと思う。この2週間、新潟戦から感情の部分で、上を狙える状況だったが、最後の最後まで選手たちはしっかり戦ってくれた。ここで何かを語る前に、次の13日がグループ予選の最後で重要な試合。自分の頭の中ではそこにフォーカスして、良い準備をしていきたいと思う」

GK 1 一森 純

「退場するまですごくインテンシティ高くできていて、チャンスもかなり作っていた。でも退場者が出て、前半を通して最後のワンプレー以外は悪くなかったと思う。あそこで僕が防いでおけば状況はかなり変わったのかなという感じがある。行き切って仕留めきれないとああいうパターンはある。ウチは前から積極的に行って、勝ちにいっていた。退場してからもひとり少ないけど、しっかり動いてプレーして、マリノスとしては2点目、3点目取れたかなと思う。でもGKとしては1点目、2点目がすべてだったと思う。

(終盤のCKで攻め上がったことについて)勝つことしか考えていなかったので、点差関係なくオレがやってやるという気持ち。ゴールを守る責任は自分にあるけど、それを投げ出しているわけではなく、責任を考えた上で勇気を持って行った。

 

 

(シーズンを振り返って)頭の整理をする時間ないくらい試合がポンポンやってきて、戦術にも慣れないといけないし、自分のパフォーマンスも上げないといけないし、さらには勝ち続けないといけない。いろいろなことを同時進行で、すべてを取りにいく1年だった。背後だったり、セービングだったり、足元だったり、クロスだったり、すべてを取れないと意味がないけど、すべてが向上できた。やり続けたことに悔いはないというか、本当に本気でやってきたし、向き合ってきたのでそこに対する後悔はない。でも、もっと成長したいという気持ちがあるし、まだまだ自分のダメなところがたくさん出ているので、そこをクリアできるようにやっていきたい。今日の試合前に(水沼)宏太くんが言ってくれたけど、今日来てくれたサポーターは優勝争いを信じて先にチケットを買ってくれた人たちだっただと思う。本当は優勝争いして、優勝した姿をともに分かち合いたかったという思いがあるけど、それがなくなっても来てくれたということでそういう気持ちを背負って戦う責任や湧き出てくるものがあった」

 

 

 

 

MF 28 山根 陸

「(前半で10人になったが)起きたことは仕方ないし、10人になろうと、何人になろうと、最後の笛が鳴るまで価値を目指して戦うことは変わらない。いつもと何か違うというよりは、自分たちがやるべきことを最後まで続けることが大事だった。結果は負けてしまったけど、まだACLもあるし、また強くなって来シーズンを戦いたい。

 

 

(アシストの場面について)自分がゴールからどのくらいの距離にいるのかとか、スピード感がある中で目に見えるよりも感覚的なところのほうが大きかった。あとは誰かがいるだろうなと思ったら、やっぱり得点王はしっかりいますね。(浮かせたボールは)感覚じゃないですか。数字が物語っているし、彼によって助けられた試合は数えきれない。今日はたまたま(アシストが)僕だったけど、さすが得点王という感じ。

 

 

ヨコエク

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