セルティック守備陣を無力化する乾坤一擲のスルーパスが炸裂。榊原彗悟にとって、いつも通りのプレーの結晶だ

2023年07月21日 18時01分　
カテゴリ：コラム
タグ : 榊原彗悟

ボールを受けた榊原彗悟がルックアップすると、斜めの動き出しで相手最終ラインをブレイクする實藤友紀のランニングが視界に飛び込んできた。

「ボールを受けた時にサネくん（實藤友紀）の動き出しが見えた。スルーパスを出せるのが自分の特徴なので、途中出場だったけどポジティブなプレーができた。サネくんに感謝です（笑）」

セルティック守備陣を無力化する乾坤一擲のスルーパスが炸裂。純然たる公式戦ではないが、アカデミー出身の才能がアシストを記録した。

初めて日産スタジアムでプレーした。ジュニアユース時代から夢見ていた憧れのピッチは、想像以上に自身を高揚させた。

「小さな頃から憧れていた舞台だったので、ウォーミングアップで入場する時に感慨深かった。一生に一度の日産スタジアムデビューでアシストできてうれしい。ファン、サポーターの皆さんの前で結果を出せてよかった」

地道な努力が花開こうとしている。加入時よりもひと回り大きくなったように見える体つき。毎日の筋力トレーニングによってフィジカルを強化し、簡単に倒れない体を作ってきた。

しかし聞けば「体重は1キロちょっとくらいしか増えていない」。手に入れたのは自信と余裕。J1のプレースピードに慣れ、ようやく持ち前の技術を発揮できる下地が整った。

「最初より当たり負けしなくなってきたと感じる。それは体重よりも、感覚の部分で自信を持ってやれているから。いつも通りの自分を出せているということだと思う」

（残り 463文字／全文: 1119文字）

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事: 「ただ思い出作りに試合をするわけではない」（喜田拓也） — マリノスのサッカーを全力でぶつけて、世界最高峰に真っ向勝負だ[マンチェスター・シティ戦プレビュー]
前の記事 »: 背番号10の周囲には常に得点の香りが漂っていた。「マリノスのサッカーを見せつつ結果を出せたのはポジティブ。自信になるし、いい経験になる」 [親善試合セルティックFC戦レビュー]

セルティック守備陣を無力化する乾坤一擲のスルーパスが炸裂。 榊原彗悟にとって、いつも通りのプレーの結晶だ