水沼宏太が思い描く右サイドバック操作術。 「とにかく整理させて迷わせないことを考えている。その役割はオレにしかできないと思っている」
ようやくの得点関与だ。
水沼宏太が横浜FC戦で2アシストを記録した。今季初アシストは開幕7試合目まで待たなければならず、ここまで目立ったパフォーマンスを見せられていないという見方があるかもしれない。
さまざまな要因が考えられる中で、右サイドバックの人選が定まらない点は無視できない。最近の試合を見ても、前々節は来季加入が内定している21歳の吉田真那斗が、そして前節はボランチを本職とする19歳の山根陸が、同ポジションで先発した。選手は機械ではなく人間だ。人が入れ替われば、特徴や連係などディテールは当然変わる。そのたびに水沼は後方の選手にアジャストする作業を求められているわけだ。
特に経験の浅い若手と縦関係を構築する上で、どんなことを意識していたのか。
「正直言って、真那斗も陸も試合前日に少し一緒に合わせただけだった。だからマリノスのサイドバック像を無理に求めるよりも、そのポジションに入ってもそれぞれの特徴を出せるような声かけを意識してきた。これをやれ、あれをやれ、というのは自分の中で言っていない」
なるほど、無理にマリノス的サイドバックを押し付けるのではなく、彼らの色を出させるためのフォローに徹したわけだ。吉田も山根も明確な武器を持つ選手だからこそ、のマネジメントである。
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