「日本に来て、どんどん夢を見るようになりました。鳥取から栃木へ、そして柏へ。自分の力を信じて、トップカテゴリーでプレーするチャンスを掴みました」[エドゥアルド インタビュー(後編)]
【エドゥアルド選手インタビュー(後編)】
実施日:9月26日(月)
インタビュー・文:藤井 雅彦
エドゥアルドは名古屋グランパス戦でもすごかった。
一瞬たりとも隙を見せない鉄壁の守備に加えて、仲川輝人への正確なロングフィードでレオ・セアラのゴールをお膳立て。
優勝の瞬間が目前に迫り、存在感は増していくばかりだ。
このインタビュー後編では自身のキャリアについて余すことなく語ってくれた。
来日から10年目を迎え、彼が見据える将来とは――。
――インタビューの後編では、エドゥアルド選手のキャリアについて伺いたいと思います。まずプロデビューは2011年、17歳の時で間違いありませんか?
「そうです。メトロポリターノというチームで、ブラジルのセリエD、いわゆる4部リーグでデビューしました」
――翌年の2012年夏からはオーストリアでプレーすることになりました。まだ実績をあまり積んでいない段階で、しかもまだ10代という若さで異国の地を選んだ理由は?
「僕はメトロポリターノの育成組織からトップチームに昇格しましたが、そういう経歴の選手は評価されにくい傾向にあります。だから異なる環境でチャレンジしたいという気持ちが強く、サッカーで成功するんだという強い気持ちを持って決断しました。ただ、オーストリアでの挑戦は簡単ではありませんでした」
――オーストリアでは1年間プレーしたという記録が残っています。
「最初のチームとは期限付き移籍で1年契約を結んでいました。でも半年プレーしたタイミングでオフ期間を利用してブラジルへ帰国していた時、代理人から『もうチームには戻らなくていい』と連絡が来ました。詳しいことは分からなかったのですが、所属選手に対して給料を払えない状況だったようです。ほかにチームが見つからなかった選手は残りのシーズンをプレーしましたが、多くの選手が移籍しました。僕は代理人が探してきてくれた同じ街にある別のチームに移籍しました」
――そして2013年7月、初来日を果たします。当時20歳だったエドゥアルド選手ですが、なぜ日本へ?
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