「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

今節も何かしらのテストを実施する可能性が高い。大幅にメンバーを入れ替える策も。ポステコグルーの大胆な采配に注目 [J27節 浦和戦プレビュー]

 

3連敗中と結果だけを切り取ると苦しい状況に見えるが、ポステコグルー監督は努めて前向きに話す。試合前日のオンライン取材対応では時折笑みも交えながら、とても上機嫌な様子だった。

「鹿島戦の前半や湘南戦の後半などやろうとしている部分は見えている。難しい状況になった時こそ選手がどれだけ伸びていくか。強さを持てるかが大事になってくる。自分はそこまでネガティブにとらえていないし、次に向かっていける状態を作ることが大事。3連敗しているが得るものもあったので下を向く必要はない」

 

 

指揮官が強調したのは、選手たちが自主的に取り組もうとしている姿勢である。

8月中旬から10月下旬まで続いた22連戦が象徴するように、今シーズンは心身ともに非常に難しい日々を過ごした。道中、現在のように結果が出ない時期もあった。刺激を入れるためにシステムを変更し、負傷を予防するために選手を入れ替えながら戦った。ただし選手たちがマリノスのサッカーに対して前向きに臨んでいたことは一切変わらなかった。

そして試合日程に少しだけ余裕ができた前節の湘南ベルマーレ戦は、マルコス・ジュニオールを最前線に置く新布陣にトライ。だが急増布陣はなかなか機能せず、特に前半は攻めあぐねた。後半に入って本来の戦い方に戻すことでテンポを作り出したものの、その矢先にゾーンで守るセットプレーのウィークポイントを突かれて失点。その後は守備を固められ、8月15日以来、約3ヵ月ぶりの無得点に終わった。

悔しい敗戦となったが、ポジティブに考えたい。ならば今節も何かしらのテストを実施する可能性が高いのではないか。中2日の厳しいスケジュールを考えると、大幅にメンバーを入れ替える策も十分に考えられる。まずはポステコグルー監督の大胆な采配に注目だ。

 

ヨコエク

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