「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

マルコス・ジュニオールと入れ替わりでピッチへ向かった仲川輝人。ゆっくりと踏み出した一歩は、苦しいリハビリの時間に終わりを告げた瞬間だった [J26節 湘南戦レビュー]

 

背番号23が公式戦のピッチに帰ってきた。

925日の柏レイソル戦以来、実に10試合ぶりとなる出番は後半37分から。ウォーミングアップを終えてスタンバイしてからなかなかボールがアウトしなかったため、タッチライン際でしばらく待った。ようやく試合が途切れると、マルコス・ジュニオールと入れ替わりでピッチへ。ゆっくりと踏み出した一歩は、苦しいリハビリの時間に終わりを告げた瞬間だった。

 

 

柏戦のラストワンプレーで太もも裏を負傷した。チームはリードして勝利濃厚の状況でも、マリノスらしくハードワークすることを実践。ゴールキックになりそうなボールを全速力で追いかけ、スライディングでスローインにすることでカウンターのピンチを未然に防いだ。

しかし、その代償として1ヵ月半以上の離脱を余儀なくされる。「肉離れで1ヵ月以上の離脱は初めてだった。本当に1ヵ月で治るのかな、と思った」と不安な心境を吐露した。その一方で「もったいなかったかもしれないけど、後悔はしなかった」と言い切る。昨季、MVP&得点王と個人賞にも輝いたことで、チームを引っ張っていく自覚はさらに増した。チームの中心選手として手を抜くわけにはいかない立場になったがゆえの、名誉の負傷だった。

 

 

 

ヨコエク

(残り 617文字/全文: 1169文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ