「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「4人抜きは言い過ぎ(笑)」(斎藤)・「大宮に勝った勢いを大事にして、連勝したい」(兵藤)+富澤・マルキ・俊輔・中澤他 [浦和戦直前インタビュー] -2,158文字-

【players voice】
FW 11 齋藤 学

――いまのコンディションについて

「最近はずっと良い手応えでプレーできている。まず体のコンディションが良いのが一番で、気持ち的にも楽しくプレーしている。いつも対面する相手に負けないことを意識して試合に入っているので浦和戦でも同じように臨みたい」

――前節はすばらしいドリブルシュートだった

「リーグ戦が再開してからは大分、セレッソに勝てなかったけど、その試合でも個人的にはまずまずのプレーができていた。それが大宮戦で結果として出た。でも4人抜きは言い過ぎ(笑)。ただ横に逃げただけだから。最後のシュートは落ち着いて決められたと思う」

――日本代表にも初選出され、いよいよ飛躍のとき?

「日本代表に選ばれたのは、自分としては驚きのほうが大きい。今回のメンバーは国内の若手中心だから自分も選ばれただけ。本当の日本代表にはまだなっていない。ただ五輪代表とは訳が違うし、責任を感じる。自分の中で去年の五輪には参加しただけ。だから今回は日本代表として目に見える結果を残したい。中国、オーストラリア、韓国とフィジカルの強い相手だけど、個人的にはそういった選手と対戦するほうがやりやすい」

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【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「浦和は去年からやっていることは変わっていない。その中でコンディションの問題もあって最近は結果に影響しているのだろう。あとはどのチームも浦和対策を練ってきているので、それがハマったときは相手チームの時間帯になっている。ウチのやり方でハメる時間が長くできればいい。でもお互いに4連戦の4試合目になるのでコンディションの良い方が優位に立つのかなと。向こうに主導権を握られるとスタイルを全面に押し出してくる。特に2シャドーを自由にしないことが大事。ボールを入れられてもすぐに囲める状況を作りたい」

MF 25 中村 俊輔

「浦和や広島のサッカーに対する免疫はできてきている。でもこの暑い時期に対戦した記憶はあまりない。どうしても運動量が落ちてしまうので、相手のボール回しに対してズレが生じてしまう。そうすると相手の得意な展開に持ち込まれてやられてしまう可能性が高い。どれだけ我慢強く守れるか。あとは先制点が大きなポイントになる。先制点を取れればある程度は相手にボールを回されても問題。そこでカウンターが決まれば相手はもっと疲れる。セットプレーで決まるとラクなので特に重要になる」

MF 8 中町 公祐

「大宮戦では負けてはいけない場面でしっかり力を発揮できた。それを次の浦和戦にもつなげたい。去年の天皇杯のイメージで試合に臨む。相手は3バックで変則的なサッカーだけど、下手に引いて守るのではなく自分たちのボールを奪いに行くスタイルを貫く。4連戦の4試合目だけど自分としてはまだまだ走れる自信がある。大宮戦でラスト数分だけ交代できたのも大きかった。中盤の運動量がポイントになる。そこで優位に立てれば試合の主導権を握れるはず」

MF 7 兵藤 慎剛

「(齋藤)学が代表に入ったのは素直に嬉しい。やっぱり自分たちのチームから代表選手が増えないといけない。そのためには自分も結果を出すこと。結果を出しつつ、チームの成績が上位ならチャンスも増える。ここまで5得点だけど、もっと決められるチャンスはあった。貪欲にゴールを狙いたいので浦和戦ではもちろんゴールを狙う。これまでシーズンの最多得点が6得点。この浦和戦でそれに並んで、後半戦につなげたい。チームとしても大宮に勝った勢いを大事にして、連勝したい」

DF 27 富澤 清太郎

「試合当日にならないと体が動くか動かないか分からない。大宮戦ではウチの守備がハマって主導権を握れた。でも課題は守備がハマらないときにどうするか。どうしても消耗してしまうし、そうすると技術的なミスも出てくる。早めに手を打たないといけない。夏場は体力的な部分で盛り返すのがどうしても難しい。人の入れ替えは必要。あとはちょっとした人の立ち位置やポジションで流れはガラッと変えられる。目標は優勝だし、そのためにはベンチワークも重要になる」

FW 18 マルキーニョス

「浦和戦のポイントは相手の攻撃をしっかり守って、ボールを奪ってからは前がかりな相手の裏のスペースを突くこと。あとはボランチ付近のスペースも狙っていきたい。やはり難しい相手だ。そんな簡単にはいかない。ウチは大宮に勝っていい状態で臨めると思うので、しっかりとした目的意識を持って戦いたい。ここまでのゴールのペースは順調。これからもチャンスを一つひとつ決めていきたい。自分としては得点王を争って、最終的に得点王を取りたい。それがチームの勝利やタイトルにもつながる」

DF 22 中澤 佑二

「前節せっかく首位の大宮に勝ったわけだから優勝争いするために絶対に負けられない戦いになる。浦和はフロンターレに0-4で負けたのでしっかり修正してくるはず。その試合を見るとオフェンスに力を使っているので守備のリスクを背負っている。ウチがどうやって守って、どうやって攻めるか。あとは難しいゲームをどうやって勝ちきるか。ウチが優勝を狙うためには負けてはいけない。このゲームが終わると少し間があく。いいゲームよりも勝ち点3をどうやって取りきるか」

 

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