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フィニッシャータワラの覚醒でFC東京はより怖くなる。貴重な同点弾となった今シーズン初ゴールに「得点が欲しかったんで、とりあえず得点が獲れたのは本当によかった」【2024 J1第12節vs.北海道コンサドーレ札幌(AWAY)】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 札幌ドームでのJ1第12節は開始早々、北海道コンサドーレ札幌の馬場晴也に決められる不穏な幕開け。ピッチの幅を使って左から展開したボールを右のアウトサイドで決める、ミシャ式得意の“4バック殺し”だった。しかしFC東京は前半のうちに追いついた。27分、自陣でのリスタートはフリーキックを蹴った森重真人から始まりポストに入った高宇洋、長友佑都、二回目のポストに入った安斎颯馬、下がっていたディエゴ オリヴェイラへと渡り、そして安斎に入る段階で3人目の動きで“ブルーゾーン”めがけて動き出していた高へとボールが渡る。抜け出したスペースで受けた高はすかさずクロス。これを逆サイドの俵積田晃太が芸術的なダイレクトボレーで決めた。

 プレーの始まりから一度も相手に触らずに完結させたゴール。それはまるで、安間貴義ヘッドコーチ在籍時代のヴァンフォーレ甲府が取り組んでいた、ディフェンスなしで自陣最終ラインからボールを動かしフィニッシュに至るトレーニングを思わせる流麗さだった。

◆みんな、こんなんじゃ満足していない

 しかし、いかにボールを巧みに動かせたとしても、最後のシュートを決めなければ意味がない。だが、この日は俵積田が手ぐすね引いて待っていた。いつもは自らドリブルで持ち込み個の力で相手のディフェンスを剥がし、ボールをフィニッシャーに供給する側のタワラが、フィニッシャーとして最後の瞬間を狙っていたのだ。

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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