佐藤龍之介、西東京市の誇るヒーローになる! U-17ワールドカップの記憶を引っ提げ、 新シーズンへの闘志を新たに田無庁舎を訪問【Hometown Report/無料公開】
西東京市生まれのヒーロー候補が帰還──。
J1開幕が間近に迫った2月21日、FC東京の佐藤龍之介が練習後の午後、地元である東京都西東京市の西東京市役所 田無庁舎を訪問。スポーツ振興課を訪ね贈答品にサインするなどふれあいをしたあと、池澤隆史市長、萱野洋副市長、高橋泰彦生活文化スポーツ部長との懇談に臨んだ。U-17ワールドカップの日本代表で10番を背負った佐藤はまさに西東京市が生んだ英雄。役所に勤める人々から熱烈な歓迎を受けた。
◆西東京市ではまだ声をかけられたことがない
「FC東京の佐藤龍之介です。今回はこのような会を開いていただきありがとうございます。FC東京として迎える新シーズン、自分もその力になっていきたいという想いです。今年こそはJ1で活躍することが目標。その目標に向かって日々努力していきたいと思っています。西東京市の出身ですので、西東京市のみなさんの応援に応えられるようにしていきたい」
FC東京U-18の2種登録選手としてトップチームを経験、昨シーズンは途中からプロ契約となったため、始動から正式加入の選手として活動するのは2024年が初めて。リーグ戦が開幕し、忙しくなくなる前のこの時期に、プロ選手として地域活動をおこなうその手始めに西東京市へとやってきた。地元の“顔”としてこのあと数十分間にわたり滞在。懇談でU-17ワールドカップで知った世界との差などについて話、市役所の人々と写真を撮影するなど交流を深めた。
一般市民が訪れることは少ない市役所の上層フロアに足を踏み入れた佐藤は池澤市長らとの懇談を終えると「緊張はないですけど、こういう活動のレポートを見たことがあるので、自分もそういう仕事が出来たんだと、なんだか嬉しかったです」と、笑顔を見せた。
スポーツ振興課には大先輩である李忠成さんのサインも飾られていた。多摩地域に浸透するFC東京を、あらためて肌で感じる機会でもあった。
「クラブはやっぱり応援してくれている人で成り立っていると思うので、ファン、サポーターももちろんですけど、こういった自治体の方々に一緒になって応援されて戦っているんだなというのは、今日、実感しました。(ホームタウンの自治体の人々は想定以上に熱が入っていて少々驚かされるのでは?)それは、本当に感じました。エンブレムが飾ってあったり、ユニフォーム着ている方がいたり、いろんなところに応援している人がいるなっていうのを感じました」
クラブとしてホームタウンを巡回することはもちろん出来る。しかしその街で生まれた選手が所属していれば、クラブと自治体を結ぶ窓口として最適だ。西東京市で生まれ、FC東京アカデミーで育った佐藤はその意味で貴重な存在であり、今後、交流を深めていく大使の役割を果たすことになる。
「そうですね、地元で育って、地元の高校に通わせてもらっていまの自分があるので。そういう関係っていうのは大切にしないといけないと思います。(世界を経験した選手である自身をより地元の人々に知ってもらうためにも東京のトップで名声を伸ばしていくことが必要なのでは?)確かにそうですね。自分は西東京市でまだ声をかけられたことがないので、有名になりたいですね。(気づかれない?)全然気づかれないです」
コンディションを考えるとトップチームの選手が地域活動をおこなうのは難しい面もあるが、佐藤は「どんどんこういう活動を入れてもらっても大丈夫。逆にいいと思います」と、クラブとホームタウンのために目一杯働くという意思を示した。
おりしもこの日は東京都内をホームタウンとするJリーグ3クラブを日頃からサポートする多摩地域11自治体があらためての支援を宣言し、サッカーで東京を盛り上げていく旨を発信したばかり。次世代のスター候補である佐藤が西東京市のヒーローとなり、ピッチ内だけでなくピッチ外でもハードワークを貫いて、FC東京から東京のフットボールを興していく。
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