東慶悟、木本恭生、塚川孝輝の言葉で振り返る「いかにしてFC東京は川崎フロンターレを倒したか」【2023 J1第13節 FC東京vs.川崎/多摩川クラシコSP04】
大型連休の間に3連勝で順位を上げ、復調傾向と思われた川崎フロンターレ。一方、ホームでアルビレックス新潟に勝利を収めたものの、敵地でアビスパ福岡と北海道コンサドーレ札幌に敗れ、ピッチ外の問題も加わってもはやこれまでかと思われたFC東京。試合前の状況は天と地と、そのくらいかけ離れていたが、蓋を開けてみると、勝ったのは強度の高さを最後まで維持して戦い抜いた東京だった。なぜこのような結果が生まれたのだろうか。
◆結果にこだわりながらやっていかないとダメ
4-1-2-3のフォーメーションを採用して1トップと2インサイドハーフを相手のアンカーとインサイドハーフにつけ、そして安部柊斗と渡邊凌磨に相手のアンカー傍のスペースを衝くよう指示した東京ベンチ。そのように川崎対策を施してはいたが、迷走していた守備戦術に関しては時間をかけて整備してきたものをぶつけるというよりは、前からプレッシャーをかけるべくすばやく詰めていく意識、すばやく切り替える意識、球際で負けない意識を高め、根源的な部分で相手に優るよう意識しただけのものが、川崎に通用してしまったように映る。2022シーズンから23シーズン開幕までに取り組んできた4-1-2-3のかたちに戻したのであれば、その慣れ親しんだやり方という貯蓄を活かせたということになるが、選手の口ぶりからするとそうではないようにも受け取れる。ピッチ内の視点での勝因はなんだったのか。
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