青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

仲川輝人「いいかたちは出来ている。最後の冷静さはいちばん必要」「『決勝戦のような気持ちで行こう』と話し合っている」【2023 J1第4節FC東京vs.横浜FC Preview/監督コメントまで無料】

 

ルヴァンカップに出場したメンバーの登用はあるのか。撮影:後藤勝


 3月12日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第4節に臨み、横浜FCと対戦する。水曜日のルヴァンカップ初戦では若手、中堅が株を上げた一方、決定機をことごとく逃したレアンドロやペロッチに対する指揮官の視線が厳しくなっていて、18人の大枠のなかで多少の入れ替わりが発生しそうな雲行きだ。
 
 ここではアルベル監督のコメントを無料で掲載、そのあと仲川輝人のコメントを掲載したのち、横浜FC戦を展望していく。
 
◆一問一答(後藤が質問した範囲のみ)
 
○アルベル監督
 

アルベル監督。撮影:後藤勝


──ルヴァンカップのセレッソ戦は内容もチームの雰囲気もよかったが、これをどう横浜FC戦につなげていくか。
 
 ルヴァンカップのポジティヴなポイントとしては、8回ほどの決定的なチャンスをつくってうたということが挙げられます。ボール保持率は相手よりも下回ってしまいましたけれども(58vs.42)、セレッソがボールを保持していたのも危険なゾーンではなかったので、そういう意味では今回のボール保持率に関しては気にしていません。
 
 ただチャンスをつくれていたとはいえ、しっかりともう少しボールを保持して試合を我々自身が支配することをやらなければいけない部分が出来ていなかったのは改善するべきところです。
 
 新潟ではよりボールを保持することに、こだわりを持ってやっていましたけれども、それに比べるといま、ここでやっていることのほうが、より難度が高いと思います。ボールを保持するのか、前に速く行くのか、そのバランスを保つことがやはり難しい。ただ、いま我々がいい方向に進んでいることは間違いないという実感があるので、心配はしていません。シーズンが始まってからの4試合、いい方向に進んでいることを実感しています。
 
 加えて、この間のルヴァンカップで若い選手たちが活躍したというのも我々にとってはいいニュースです。彼らのこの間のパフォーマンスを踏まえて、彼らが十分リーグ戦でも、チャンスを与えるにふさわしい、十分なレベルを持ち選手であることを彼らは証明してくれました。
 
(佐藤)龍之介はまだ極端に若いのでより慎重に育てなければいけないということがあるかもしれませんが、なかなかプレー機会に恵まれていなかった選手たちが、誠二にしろ、徳元にしろ、大志にしろ、いいパフォーマンスをして、そういう選手が複数いたというのも、我々にとってはポジティヴなポイントです。だからこそ、この間の試合に負けたことにある種の怒りを、強い怒りをおぼえました。一方で、満足している自分もいました。なぜならばFC東京の未来が明るいことを実感できた試合だったからです。
 
──その未来よりも手前の段階で、ベンチメンバーの選択肢が広がり、それによって後半の戦術変更の幅が広がるのは、監督としてもポジティヴな要素なのでは。
 
 後半からだけではなく、試合のスタートからもいい加速が出来ることにつながると思います。
 5人交代が出来るというルールが大きく影響し、試合終盤の30分という時間の中で試合が劇的に変わる展開があると思います。今シーズンはたとえば渡邊凌磨、安部柊斗、塚川孝輝が途中出場して活躍し、試合の流れを劇的に変えたことは記憶に新しいですよね。ただ残念ながら凌磨、柊斗そして(松木)玖生もいま不在であるのは、とても残念ですが……彼ら3人はいませんけれども、この間のルヴァンカップでいいパフォーマンスをしてくれたので、ベンチに置くメンバーに選択肢が増えるというのももちろんですし、当然、試合のスタートからよりよいプレーをする、チームの中でのポジション争いが高まったことはいいニュースだと思います。
 
 俵(積田晃太)、(寺山)翼、(荒井)悠汰、彼ら若い選手が十分、リーグ戦でも活躍出来るレベルを持っいてることを、この前の試合で証明してくれたと思います。玖生もまだ19歳です。熊田(直紀)も年内に19歳になります。彼らも不在なので、彼らの活躍も期待したいです。それよりもたくさんの若手が手もとにいます。彼らの成長を引き続き促して、そしてこのクラブの将来を担ってくれるような選手に育ってくれることを願っています。
 
 私よりもみなさんのほうがFC東京に長くいる。ですから、2年前のFC東京のメンバーとスタイルと、いまのメンバーとスタイルとは明確にちがうと、みなさんはよくおわかりかと思います。去年に関しては一昨年と似てるよねというところがあったかもしれませんけども、一昨年と今シーズンを比べればメンバーに大きな差があることがわかると思います。そうした世代交代を段階的に引きつづき進めていきたいと思います。私の個人的な意見ですけれども、クラブは世代交代を必要としていると思います。
 
──セレッソ戦はペロッチやレアンドロが決めていたら勝っていたと思うが……。
 
 私も含めて、外国席選手、監督は、日本人選手もしくは監督と異なるものを提供出来ないのであれば、自分の出身地に戻らなければいけない。私自身もこの国では外国人です。そういう意味では日本人では提供出来ないものを提供することを私自身に要求していますし、私が抱えている外国籍の選手にも同じことを求めています。もちろん彼らとはいい関係を築いていますが、日本の選手とのちがいを見せることが出来ないのであれば、なぜ日本にいるのでしょうかという疑問を、誰もが持つかと思います。彼らは点を決めなきゃダメですよね。
 
○仲川輝人
 

仲川輝人。撮影:後藤勝

(残り 2907文字/全文: 5479文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ