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浦島太郎になった木村誠二。「選手は知っているけど知っているチームではなくなった(笑)な、みたいな」【F.C.TOKYO Topics in the Off-Season】

 
 森重真人と木本恭生のセンターバックコンビが猛威を振るった2022シーズン。両看板の頼もしさは喜ばしいが、しかし一年を通してすべての試合をこのふたりだけで乗り切ることは難しい。背番号3と背番号30が不在のときに代役を務め、そのままポジションを奪い取るほどの活躍を見せるディフェンダーが必要だ。その一角を占めるのは、夏に期限付き移籍先のモンテディオ山形から帰ってきた木村誠二だ。京都サンガF.C.、SC相模原、そして山形での日々を経て帰ってきた小平は彼の眼にどう映ったのか。ローン移籍武者修行の過程、そして2022シーズンのFC東京での日々を振り返り、フラットになるという2023シーズンのポジション争いを予感する。

◆来年(2023年)からは全部フラット

シーズン中の木村誠二。撮影:後藤勝

 まだ高校生だった木村が2種登録選手としてFC東京U-23の試合に初めて出たとき、プロ相手に通用したかどうかを訊ねると「ぼくは背は高いけどまだ首がすわっていなくて競り合いで圧される」と、身体の強さがまだ足りないというニュアンスの答えが返ってきたことを記憶している。そこから考えると、2022年の彼はフィジカルも整い、成長を感じさせた。それは本人も自覚していた。

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