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アルベル監督(全文)「我々の完成度と言えば20パーセントにも充たない」「偉大なクラブに育っていきたい」【J1第1節vs.川崎フロンターレ/コメント】

 

試合後のオンライン会見に臨んだアルベル監督。


○総括
 
 プレースタイルを大きく変えたのち、わずか1カ月間だけの準備期間とともにこの開幕を迎えました。
 
 多くの選手たちがこのプレースタイルに慣れていませんでした。若い18歳の選手(この試合の先発では松木玖生。ほか安田虎士朗、梶浦勇輝)もいます。多くの新加入選手(この試合の先発ではヤクブ スウォビィク、木本恭生、エンリケ トレヴィザン。ほか岡庭愁人、山下敬大)もいます。それプラス、コロナの感染によって6人が戦線離脱してしまいました。
 この状況のなか、試合スタート後の15分はやはりドタバタとしてしまいました。それは当然起こりうることだと思います。
 
 しかしそれ以降はしっかり試合を支配する時間帯が長かったかたちで試合終了までプレー出来ていました。プラス、決定的なチャンスを多く構築することが出来ていました。1対1の局面もありましたし、そして(紺野和也の)シュートが左ポストを叩く場面もありました。2連覇中のチャンピオンの地でここまでしっかりと試合を支配出来たことに対して、私が選手たちに感じる誇りというものがとても大きいことはみなさんにも想像していただけるかと思います。多くの障壁があるなか、ここまでいいプレーが出来ていたことを誇りに思います。
 
 川崎さんは何年も同じプレースタイルで成熟したチームを構築しています。そして彼らが生んだ唯一のゴールはセットプレーからでした。
 
 私たちの選手は勝利に餓えています。しかも学ぼうとする意欲があふれています。
 いま、新しいプレースタイルとともに道を歩み始めたばかりです。そういう意味でも我々は数年後にチャンピオンにふさわしいチームに育つために、いまベースを、基盤を構築する必要があります。それを日々成し遂げていきたいと思います。当然、今後ミスを犯してしまうでしょう。けれども、選手たちに伝えました。彼らが今日表現したあの戦う姿勢があれば、我々は目標を達成することが出来ると思います。
 PKを吹いてくれるかなと思ったのですが、残念ながらその笛が鳴らなかった(笑)。最後の部分は冗談です。審判に対してもリスペクトしていますし、今日もすばらしい笛を吹いてくれたと思います。
 
──「相手のよさを消すのではなく、自分たちのスタイルを貫く」と言っていたが、そうしたことが今日の内容につながったのではないか(後藤)。

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