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めざすサッカーを構築しつつある鹿島を相手にカシマで引き分け。交代メンバーの整備があらためて課題として浮上【J1第7節「鹿島アントラーズvs.FC東京」観戦記】

 
 今シーズンの試合後記事としてお届けする「観戦記」。7月26日、一時は逆転したあと追いつかれての引き分けとなったJ1第7節、鹿島アントラーズ戦について書いていきます。
 
◆カシマでの勝点1をどう評価するのか
 
 評価の難しい試合となってしまいました。試合展開としては、先制を許したものの前半終了間際、一気に2ゴールを挙げてひっくり返していますから、勝点3が獲れなかったのはもったいないという印象が強くなります。
 一方で感染拡大防止のため近隣の強豪との対戦に限定されている7月の6試合を3勝1敗2分の勝点11として乗り切ったことを考えれば、そう悪い結果とも言えなくなってきます。
 難しいのは鹿島の力量と、彼らとの相対的な力関係の見積もりです。J1リーグ再開初演から3連敗を喫した頃だけを見れば、鹿島は弱くなっていると考えてもおかしくありませんが、第5節で横浜F・マリノスに大勝して風向きが変わってきました。積み上げの効果で、地力が向上してきたのか。少なくともこの第7節を迎えた時点の鹿島は、第2節から3連敗を喫して苦しんでいた頃よりも改善されてきていたように映ります。ただそうは言っても、過去2年間のリーグ戦対戦成績は東京から見て3勝1敗と上回り、優位にありましたから、やはり引き分けでは満足できない、という考え方もあるでしょう。
 ただここでさらに難しいのは、鹿島がホームの県立カシマサッカースタジアムで無類の強さを発揮するチームだということです。2018シーズンのJ1第19節では先制を許しながら富樫敬真とリンスのゴールで逆転勝ちを収めた東京ですが、2019シーズンの第26節は開始2分にレオ シルバの右コーナーキックからブエノに頭で決められ、その後追いつくことができず後半33分にはやはりレオ シルバのゴール前右エリアでの“ほぐし”を起点として中央に出たボールをセルジーニョにミドルで決められ突き放されての黒星を喫しています。
 このときブエノのマークを外して失点に関与した渡辺剛は、今回の第7節終了後、

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