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【新東京書簡】第四十七信『聖地と続・お引越し』後藤

 

しばらくは味スタの日々がつづきそう。2019年ラグビーワールドカップの期間は置いといて。


 
第四十七信『聖地と続・お引越し』
 
◆埼スタと新国立と
 
 ちょうどこのタイミングで新東京書簡の順番が巡ってきたからには、やはりA代表に触れないわけにはいかない。おなじみ中島翔哉の活躍もあり、海江田さんも興味深くウルグアイ代表との一戦を観ていたと思う。
 
 ウルグアイ戦のいいところは概ね語り尽くされているから割愛するけど、気になるのはボランチ、センターバック、ゴールキーパーだ。前線の4枚とサイドバックはよかった。
 
 よく考えてみると、不安を感じるポジションは欧州で活躍する日本人選手が少ないポジションと重なってるんじゃないか、って気がしてきた。それでもボランチやセンターバックは、それこそシントトロイデンを欧州の入口とした遠藤航や冨安健洋がいるから将来はあかるいかもと思うけど、向こうに買われるケースが少ないキーパーはちょっと心配だ。個人的には、欧州経験があってかつ自分で研究、学習する傾向の権田修一や林彰洋がのしてきてくれないかな、と。
 
 大迫勇也枠も心配といえば心配だ。4年後も元気ならいいんだけど。
 最近は、編集者としては後藤健生さんや加部究さんといった重鎮のみなさんと仕事をする機会が多い。そういうときにサッカーの話をするとどうしても長いスパンの考察になりがちなんだ。で、大迫を指して「いやー、久々に大型のフォワードが出てきたね」とか話し合ってる。釜本邦茂、原博実、高木琢也と来てそのあとは前田遼一辺りまで、ほぼポストまたはヘディングが強い大型が不在だったから、代表に関しては久々感はある。そうは言ってももう28歳だし、あまり悠長なことは言っていられないと思うんだよね。強い大迫がいるから、その周りをブンブンと蜂が鋭く飛び回ることができるわけで。矢島輝一や原大智が青赤軍団から後釜として推薦できるくらいの選手になってくれないかなとこっそり見守っているけど、どうなるかなぁ。
 
 ところでこの10月16日の日本対ウルグアイ、じつは1年と1カ月半ぶりとなる埼玉スタジアムでの日本代表戦だったんですよね。昨年8月31日の、ワールドカップ本大会進出を決めたアジア最終予選「vs.オーストラリア代表」以来。“全国ツアー”をしないといけなくて、なかなか埼スタでやる機会が来ないという事情もあるけれど、言い換えるとここは選りすぐりのビッグマッチを観られるハコだということ。旧国立競技場の解体とともに、

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