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【有料記事】ルヴァンカップ準々決勝第2戦Preview2◆緑より出でし両翼が攻撃の鍵を握る? 守備陣はリスク管理を徹底、無失点を狙う~河野広貴、中島翔哉、高橋秀人、吉本一謙、野澤英之(2016/09/03)

試合とは別件の取材に応じている最中の中島翔哉。

試合とは別件の取材に応じている最中の中島翔哉。

◯ムリキ欠場の可能性。福岡の守備を崩すのは誰か

4日にアビスパ福岡との2016JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦を控えたFC東京は2日、戦術練習を実施し、具体的に相手守備網の崩し方と点の獲り方を刷り込んだ。前田遼一やユ インスなど前線の選手は本来の高い精度を見せ、ゴールへの期待を抱かせた。
第1戦で負傷したムリキはこの日の練習に参加しなかった。復帰までに要する時間は不明で、この第2戦に関しては欠場する可能性が出てきた。

ムリキが出場しない場合、8月31日の第1戦で途中出場した中島翔哉は、もちろん先発候補のひとりとなる。練習でもいつもどおり、左サイドハーフでプレーした。
東京は伝統的にフォワードまたはシュートを狙うアタッカーが左サイドハーフを担当する、左肩上がりの4-2-3-1を採用してきた。その特性を思えば、中島はこのシステムに適した人材であることはまちがいない。
攻撃の戦術練習について訊ねると、中島は一定の手応えを感じつつも、それにとらわれ過ぎないようにしたいと、独創的なプレーの重要性も唱えていた。
「ああいう練習もすごく大事です。(いっぽう)試合のなかで、閃きを大事にしてやってもいる。両方大切にしながら。練習やこれまでやってきたことにこだわりすぎずにやることも大事なので、臨機応変、状況に応じてやりたいと思います」

第2戦までの短い準備期間ではあったが、攻撃面での意識の修正は進んでいるようだ。
「バックパスとかではなく、まず前を見よう、という話はありました。ゴールに向かってプレーすることはこのチームにとってキーポイント。どんどんみんなで(パスを)出していければいい」
篠田善之監督は最近、さかんに「背後を衝け」と訴えている。それは刷り込まれてきたのだろうか?
「それそれがゴールを獲りたいという気持ちで動けば、自然と空いてくるところもありますし、動きのなかで結果的にスペースができたというのはよくあることなので、まずはゴールに向かうこと、なるべく前で奪ってゴールに向かうことが大事です。積極的にみんなでやりたいと思います」

左サイドが中島なら、右はやはり河野広貴だろう。「1戦めもバランスは意識したけど、カウンターに気をつけつつ、いつもよりは前に行けたと思う」と言う河野は、もちろん第2戦では攻撃の意識をさらに強めることになる。
「第2戦に関しては両サイドからガンガン攻めて点を獲りに行くしかない」
修正ポイントははっきりしていて、そこは映像でも確認、河野も納得済みだ。実際、練習中にも、その修正を活かして相手の背後を衝く攻撃を実現していた。
「大きく変えることはないですけれども、もう少し前でパワーを使おうかな、と。(中島)翔哉に対して自分も出してあげられれば。動きの確認はした。いい練習だったと思う。合ってくれば(練習の効き目はある)」

篠田善之監督はムリキの不在について次のように語った。

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