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【有料記事/J1第14節第2報】勝利の労働者、羽生直剛と米本拓司(2016/05/29)

【J1第14節】いまチームがめざしている方向、現状でできること、ACLラウンド16セカンドレグの反省、それらが見てとれた、ガンバ大阪相手の勝利だった。
1点リードで迎えた終盤、ペナルティボックスに閉じこもりすぎず、相手にやらせすぎず、相手を遠ざけ、自分たちでボールを保持して試合を終わらせた試合運びには、確実に上海上港にやられたときの教訓が活きていた。
また、1点も許さない堅守を基調に、できるだけ自分たちの時間をつくること、できるだけ能動的な要素を足していくことも考えられていた。
根本のハードワークも磨かれていた。試合前日までの取材を踏まえると、中盤から前で運動量が多くなるポジションは途中で交替、最後まで運動量を維持する全力サッカーで相手を圧倒する腹積もりだったようだが、インサイドハーフの羽生直剛、両ウイングの水沼宏太と東慶悟を下げ、フレッシュな田邉草民、河野広貴、阿部拓馬に交替。この終盤に決勝ゴールが生まれたことを考えると、結果論ではあるが、采配も当たっていた。
頑健な前田遼一、米本拓司、高橋秀人はそのまま。14人ぶんのハードワークが、個の質に優れたガンバを封じ込めた。
羽生は言う。
「メンバーを考えても、ある程度高い位置でボールを獲りたいとも思っているし、できるだけラインを高く保ちながら、うしろよりよりは前でコンパクトにしたいと話しながらやっていました。
そのためには前の選手が守備のときに制限をもっとかけないとうしろの選手がラインを上げられないというのは、当たり前のことなので、自分ができることはなんなのかということを考えながら、相手の技術のある中盤の選手たち、ビルドアップのところを、制限をかけたいなとずっと思っていました」

米本は中を締めること、ハードワーク、ボール保持での前進を、ガンバ完封の要因に挙げた。
「とりあえず、

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