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【有料記事/ACL R16第1戦第2報】組織の助けを得て機能した両サイドバック。後半18分から勝ち越し点までの猛攻に光明(2016/05/18)

後半20分の勝ち越し点は、その少し前、東慶悟から阿部拓馬へと交替し、徳永悠平が猛然と上がるようになってからの時間帯にマークしたものだった。後半18分から始まっていたよ、と水を向けると、徳永は納得したようだった。
「ボールがうまく廻っていたというのもあるし、相手を押し込むチャンスだと思っていたので。その前に何本かボールもさわれていたし、いいフィーリングになったので、自分がいい感覚のまま出て行けてアシストできた。あの時間で一発で仕留められたのは、たぶん自分がこれからもっと少ない数でもゴールにつながるプレーをしていくために、いい自信になったと思います」

対湘南ベルマーレ戦のあと、城福監督は「中盤を厚くしたぶん、前線が少なくなったのはたしか。そこでサイドバックの位置を高くして攻撃力を増している」と、新しいシステムの4-3-3、時に両ウイングが引いて4-1-4-1となるこのやり方について語っていた。まさに後半18分からの東京は、徳永が上がることで全体が押し上がり、前線の枚数を増やした状態にあった。徳永本人の自信になったと同時に、チームとしても武器を獲得したに等しい手応えがあるはずだ。

それにしても、徳永は左サイドバックである。よくあそこまでできたものだ――と、舌を巻いた。
ディフェンダー不足に陥ったFC東京。窮余の策とはいえ、J1開幕戦で結果を残せなかった「右:橋本拳人/左:徳永悠平」のサイドバックに再び挑み、このコンビを90分間機能させ、2-1で上海上港に勝利した。
試合後の共同記者会見で「選手たちはよくタスクを遂行してくれた」と述べる城福浩監督に、

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