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【有料記事】ACLより厳しくなるJ1次節。4-4-2のまま臨むのか?(2016/05/05)

ビン・ズオンのホームでの戦いは、高温多湿の特殊な気象条件下、ワン・オフ(一回こっきり)の勝負だった。戦局判断、コミュニケーションなど、戦術以前の部分を改善できたことはよかったが、J1で勝てるかどうかは別の問題になる。5月8日の次節で対戦する湘南ベルマーレは、ビン・ズオン以上に手強い相手になると覚悟して試合に臨まなければならない。

まず相手のスカウティング力がちがう。FC東京に関する分析結果を他のJクラブは山程持っているだろうし、それをベトナムに比べて涼しい環境下でまともに実行されれば、ヴァンフォーレ甲府に引き分け、アビスパ福岡に敗れたときのようになりかねない。そもそもKリーグの全北現代モータースに、サイドハーフとサイドバックをマンマークに近いかたちで守られ、サイド(故障者が出て全北と大宮アルディージャに連敗、守備重視で立て直したあと、サイドに起点をつくって中央を空けさせるという策を採り、拠りどころとしていた)を封じられている“実績”があるのだから、Jクラブがそれ以上に緻密な作戦を練ってきたとしても不思議ではない。東京はShonan BMWスタジアム平塚でチョウ キジェ監督率いる湘南に、2013年は3-2で敗れ、2015年は0-1で勝利と、僅差の戦いになっている。こまかい要素の優劣で勝敗がかんたんにひっくり返るほどの力量差しかないと考えるべきではないか。

自分たちにも問題がある。

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