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【無料記事】コラム◆3/11「東日本大震災 被災地復興支援募金」について(2016/03/09)

昨日もニュースとしてお伝えしたとおり、3月11日のFC東京対ヴィッセル神戸戦に於いて、「東日本大震災 被災地復興支援募金」と、黙祷の実施が決まった。震災の復興支援は重いテーマであり、また主催者が吹聴する性質のものでもないので書き手である自分の口から言わせてもらいたいのだが、この決定に関しては素直に感謝したい。東北に実家があり身内に遺族を持つ私の感覚としては、過剰な援助はしていただかないまでも「喉元過ぎれば熱さを忘れる」式に記憶を消し去らず、無理のない範囲でみなさんにできることをしていただければ、これに越したことはない。その点、3月11日にプロスポーツの試合を開催する団体はかぎられており、Jリーグではガンバ大阪とFC東京だけだ。この責任ある立場を自覚したうえでの行動を、いち個人としてはありがたく思う。行方不明となった奥様を忘れられず潜水士の免許を取得し遺失物の捜索に参加している男性のニュースを観るにつけ、胃のあたりが重くなる。そうそうつかえは取れないし、傷を癒していく手伝いは欠かせないだろう。

「Jリーグ TEAM AS ONE 募金」とFC東京、そして選手会が3月11日に何かできることをしなければ、という思いに駆られて募金と黙祷の実施が決まった。選手会としては2014年11月3日に福島県須賀川市を訪問するなどの活動を経てきているが、JリーグとFC東京と選手会の連動でおこなわれることにも意義がある。根底にあるのは、3月11日を忘れないようにしようというメッセージを発信しなければいけないという気持ちであるようだ。黙祷に際しては対戦チームやファンなど周囲の協力も必要となる。ご了承いただきたいと思う。

「募金活動もしますけれども、われわれができることは、ひたむきに取り組む姿勢をあらわし、その結果として応援してくれているみなさんと勝利を分かち合うことです。結果は神のみぞ知る、ですが、それに向かってどれだけひたむきに戦えるかというところをお見せすることが、われわれにできる最大のことであり、絶対にやらなければいけないことなのだと思います」
3.11を迎えるにあたり、城福浩監督は身を引き締め、このような言葉を残してくれた。金曜夜のナイトゲームであり、さらに気温が低くなることも予想される。観戦環境としてはずいぶんとハードルが高いが、選手たちは最大限のパフォーマンスを発揮してくれるだろうと期待する。できるだけ多くの方に、味の素スタジアムに足を運んでいただければと思う。

 

 

 

 

 

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