【第2報】Review◆マッシモ采配的中~守り方の変化が試合の行方を変えた featuring 羽生直剛/明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第9節 FC東京対川崎フロンターレ(2015/05/02)
Review◆マッシモ采配的中~守り方の変化が試合の行方を変えた featuring 羽生直剛/明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第9節 FC東京対川崎フロンターレ
ファーストハーフ45分間が川崎フロンターレのものであったことに異論を唱えるひとはいないだろう。セットプレーでは、ゾーンディフェンスの構造上、どうしても空いてしまうスペースを川崎に使われ、三度同じかたちでチャンスをつくられ、FC東京は1点を失った。
そしてビルドアップから川崎にボールを保持され、ずるずると下がってしまった。ラインは下がっているのに、前線はチェイシングをする。
様相が一変したのはセカンドハーフのキックオフから。マッシモ フィッカデンティ監督は「チーム全体でリスクを冒してでも前に出てボールを奪おう」「フォワードが上がったら中盤もしっかりと押し上げよう」と、ハーフタイムに指示を出していた。
前線からプレッシャーをかけ、中盤もディフェンスもラインを上げることで間延びせず密着。もちろん後方にスペースができて危険にはなるが、結果的には川崎を押し込んでペースを握った。
前半をよく観ていた方はわかると思うが、川崎が東京の中盤へとタテにボールを入れたとき、東京はそこであえてプレッシャーをかけず、ボール保持者を「離し」て、ふたりが相手の前(自分たちにとっては後方)をカヴァーするようにポジションをとった。しかし相手は自由にボールを持てる。そこから斜めにパスを出されると川崎のチャンスとなり、セットプレーが誘発され、失点につながった。
東京が川崎の中盤にボールを入れたとき、川崎がプレッシャーをかけにきていたのとは対照的だった。
これが一変したのが後半だった。
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