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【有料記事/ルヴァンカップGS第4節第2報】「有言実行の永井謙佑」美しく力強い初ゴールでロンドン五輪エースの実力を証明。その一端はウタカが引き出した──(2017/05/03)

「結果を残したい」という15番の切なる願いは叶えられた。強烈な左足のシュートによる先制点が、FC東京へ移籍後の初ゴールだった。
「トラップが浮いたので、コースだけ狙えば入るかなと思って。ふかさないようにタテに振って、という感じですね」
決まってしまえば一瞬。しかしこの1点が決まるまでが長かった。開幕から二カ月以上が過ぎていた。

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グループ首位の北海道コンサドーレ札幌を迎撃する重要なルヴァンカップGS第4節を翌日に控えた5月2日、永井謙佑はいつものように「あっ、ちょっと時間ないんで」と、“お約束”の取材を避けるポーズをとりながら、頼みなおすと丁寧にこちらの質問に答えてくれた。

「(センターフォワードのほうがサイドより点を獲りやすいかどうかは)状況によって変わると思う。でも、よりゴールに近く、チャンスは増えると思います。与えられたポジションでやらないといけない。がんばります。まだ守備しかしていないですが、守備の次にしっかり攻撃でよさを出し、結果を残せるようにしたい」

「まだ守備しかしていない」。ロンドン五輪を思い起こしても、たしかにアグレッシヴなディフェンスは永井が持つ能力のひとつだ。それはまちがいない。ただ永井がアタッカーであるかぎり、速さだけでなく、重さと強さを感じさせるドリブルとシュートが、もっとも観てみたい仕事であるはず。
だが開幕以来、永井は何度となくスターティングメンバーに名を連ねながら、負担のかかるスターターとして守備に奔走し、体力を消費したところで下がるのが常だった。
ゴールが遠い……タテに走り抜けても使われず、

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