【今週の小平】「東京vs.甲府」前日レポートその1◆羽生直剛vs.山本英臣、ジェフよりいでて甲府へと辿り着いた者たちが味スタにて邂逅。夕闇のなかで、ふたりのちいさな巨人が激突する(2015/04/03)
前日レポートその1◆羽生直剛vs.山本英臣、ジェフよりいでて甲府へと辿り着いた者たちが味スタにて邂逅。夕闇のなかで、ふたりのちいさな巨人が激突する
オミ(山本英臣)とはすごくよくサッカーの話をしました。彼はサッカーが巧いし、ぼくよりもよくサッカーを知っている。甲府のなかで替えのきかない選手ですね。昔はやんちゃでしたけれども(笑)、落ち着いてから質が上がった──羽生直剛
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山本英臣は身長175センチ。ボランチやサイドバックを経験し、いまはセンターバックのポジションからヴァンフォーレ甲府を統率、牽引している。からだの大きさで勝負する選手ではない。サッカーが身長の高い低いで決着するスポーツではないと証明するたぐいのプレーヤーだ。その点では、羽生直剛と共通するところがある。
羽生と山本はかつてジェフユナイテッド千葉でチームメートだった。ただし、ユースから昇格の山本が2002年シーズンを最後に千葉から去り、2003年からは甲府の一員となったため、大卒で2002年にプロデビューした羽生とともに過ごした時間は一年間だけだった。
ふたりの再会は2013年。FC東京での恩師にあたる城福浩氏が監督を務めていた甲府に、羽生が期限付き移籍を果たしたことで実現した。山本がキャプテン、羽生が副キャプテンだった。イビチャ・オシム氏のサッカーで「洗礼」を受けた羽生は、色褪せていく千葉から東京に移籍、オシム氏のそれとは考えて走るところに共通点がある城福監督(当時)のムーヴィングフットボールに取り組んだ。しかし指揮官が替わり、サッカーの中身が変わり、故障でコンディションを落とすなか、東京で存在感を発揮することが難しくなっていく。羽生はフットボールを継続する路を求め、甲府へと移籍した。
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