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コメント◆羽生直剛、森重真人、武藤嘉紀「まだプロとして甘いところがある」(羽生)「(残り二試合に向け)ひとつの試合を責任を持って戦うのだという強い気持ちが大事」(森重)「こういう試合を二度としてはいけない」(武藤)(2014/11/24)

◯羽生直剛の談話

最初はなんでしたっけ……。
3-4-3……4-4-2にしたり、3-4-3にしたり。
自分たちが先制して、相手を引き込んでカウンターというのは、自分たちがここまでやってきた勝ちパターンでもあったのですけれど、そこで隙というか安心感が出たのはたしかかな、と。
みんなで高い位置からボールを奪う姿勢を出さないといけなかったし、握らせすぎたというか、受けすぎて、いいときよりはボールを獲る位置がうしろになってしまって。そこからカウンターを撃てるだけの守備ではなかった。
そういう意味では反省点はありますけれども、ぼくももちろん、前半に1点を獲って相手が出てくるのはわかったし、最悪、1-1で終わることは問題なかったと思う。選手が少し中で混乱してしまったので、もう少し明確にゲームを進められればよかったと思います。

後半(の開始から)もう一回仕切りなおして。前半のよかった時間帯をある意味リセットして、後半はもう一回ちゃんとした入りをしようとしました。
後半の入りはあまり悪くなかったと思うので、そこで(喫した)ああいう失点によって自分たちが苦しめられる展開になったと思います。

――間延びしたこともあって全体にバラバラというか、攻撃も互いに絡めず時間が過ぎてしまったように見えましたが?

攻守両面で距離感が悪かったので、一人ひとりが持つエリアも広かったと思うし、守備に関しては。誰かが抜かれても近くの誰かがカバーできるという状況ではなかったので、だから逆に、ひとに強くいけなかったり、そういう循環になったんだと思うんですよ。
攻撃に関しても、意図的にあまりリスクを犯したくない、パス交換のなかでのミスが監督がいちばん嫌っていることなので、少し大味になる試合も多いのですけれど、それでも負けているときに自分たちが握らないといけないと思うし、勝っているときでも時間をつくるためにある程度ポゼッションをして時間をつくるのもそうだし、いいところで誰かが持ったときに前線も含めてボールを引き出す動きがないので、一人ひとりが無理してボールを運ぶというかたちが多い。そこをどう、いいところを持ちつつ、どうやってチーム全体で前に運んでいくのか、最後のところで崩していくのかは、今シーズンずっと思ってきたことですし、来年に向けてやらなければいけないことであると思いますね。

難しい時期ではあると思います。
優勝の可能性が薄れてきて、出る11人ではなくチーム全体、クラブ全体のメンタリティが優勝するにはまだまだ足りない、未熟なんじゃないかなと感じますね。
プロである以上、終わらせ方、来年へのつなげ方をもっと意識しないといけないですし、もっと全力の、ハードワークをして出しきったと思えば、(敗戦の結果にも)きょう来た42,000人のお客さんも納得できると思いますけれども、なんとなくバラバラのまま、なんとなく反撃もできないまま終わったことには、自分たちにまだプロとして甘いところもあるし、その(スタジアムに足を運んでくれる)ひとたちのために、まずは示さなければいけないことがたくさんあると思う。それを出しきれなかったことは、選手一人ひとりが考えなければいけないことだと思います。

◯森重真人の談話

1点獲ってみんな満足してしまったかもしれないですし、きょうも勝てるだろうという慢心があったのかなと。

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