【マッチレポート】レポート◆ポジティヴとネガティヴが交錯する結末。東京、広島対策は通用するもセットプレーに沈む/リザルト◆J1第7節広島対東京(2014/04/12)
レポート◆ポジティヴとネガティヴが交錯する結末。東京、広島対策は通用するもセットプレーに沈む
4月12日、全国各地でJリーグ ディビジョン1 第7節第2日が開催された。サンフレッチェ広島の本拠地、エディオンスタジアム広島に乗り込んだFC東京は、ディフェンスを重視した先発イレヴンを形成。ゴールキーパーは権田修一。徳永悠平、森重真人、太田宏介に加えて誰がセンターバックに入るか注目された最終ラインはウラへの飛び出しに対応できるディフェンシヴスピードスター加賀健一を起用。ディフェンダーの近くで中央を締める役割が多くなりそうなアンカーは代表合宿帰りで絞れた感じの高橋秀人。インサイドハーフは米本拓司と東慶悟の先発が予想されたところ、東ではなく三田啓貴が名を連ねた。フォワードは平山相太、武藤嘉紀、河野広貴。
対するサンフレッチェ広島はほぼベストの布陣だ。
ファーストハーフ45分間は広島がボールを握る時間が長かったが、効果的な場面は少なかった。広島対策が功を奏していた。
東京の基本フォーメーションから前線のかたちをいじった、最近チームの主流になりつつある4-1-2-1-2。ただしこれはマイボール時の話で、相手ボールになると、この日の東京はアンカーの高橋秀人がディフェンスラインに下がりほぼ5バックに。そしてふたりのインサイドハーフと2トップがボックスを形成してその中央にトップ下の河野が位置する陣形に変わる。インサイドハーフや前線の選手はこの移動を忠実にこなして広島にやりたいサッカーをほとんどやらせなかった。
マッシモ フィッカデンティ監督は試合後、記者会見で「広島は5トップのようにして横幅を使ってくる。その横幅を5トップでカバーし、さらにラインの背後も消す」と、対広島シフトの意図を説いた。それは成功していた。
しかしこのハードワークが後半に響いた。
(残り 1608文字/全文: 2377文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ