120分間で決着つかず。真正面からぶつかってきた山形の勢いに圧され、天皇杯を終える【天皇杯4回戦】
◆東京攻略に乗り出してきた山形を仕留めきれず、皮肉な決着
8月22日、FC東京はNDソフトスタジアム山形で天皇杯4回戦に臨み、延長戦前後半を含めてモンテディオ山形と120分間を戦い、1-1のスコアで引き分けた。つづけて実施された、次戦進出を決めるキッカー順ABBAのPK方式は7-6となり、東京はこの大会からの敗退が決定した。
V・ファーレン長崎や北海道コンサドーレ札幌と同様の3-4-2-1を採用する山形は、序盤こそ慣れていない東京のプレッシングと個人技に苦しんだが、最初の10分間を過ぎると対応し、以後は優位に試合を運んだ。プレスをかいくぐり、マークを剥がし、東京を後退させつつ左右に揺さぶる、あるいは思い切りよく何度もミドルシュートを撃つなど、過去の東京攻略例を参照したかのような戦いぶりだった。
ハーフタイムの修正が効いたのか、セカンドハーフはプレスのかかりがよくなった東京が再び主導権を握るが、山形も終盤に投入したブルーノ ロペスとフェリペ アウベスが終了間際に決定的なシーンをつくり出すなど機能。攻め込む東京と、隙あらば逆襲の機会をうかがおうとする山形とのあいだで決着がつかず、PK戦に勝敗を委ねる結果となった。
フレッシュな選手が揃いコンディションがよい山形を相手に、120分間で仕留められなかった時点で、東京は敗色が濃くなっていた。開始5分の平川怜のシュートに絡み、あるいはディエゴオリヴェイラが前半7分に決めた先制点のPKを獲得するなどチャンスを演出していた富樫敬真は、延長後半1分には小川諒也のクロスに対するヘディングシュート、延長後半8分にはウラへと抜け出し相手ディフェンダーとほぼ並走して前にはゴールキーパー児玉剛だけという状態で放った左足シュートと、自らも二度のチャンスを迎えたが、決めることができなかった。
そして、もっとも多く決定的な場面に顔を出し、先発で120分間走りきった富樫が最後にPKを止められるという皮肉な決着で、東京は今シーズンの天皇杯を終えた。
◆ディエゴ オリヴェイラ、丹羽大輝、品田愛斗、平川怜、チャン ヒョンスの談話
非常に悔しい思いでいっぱい。内容はよくほとんど試合を掌握できていたが、
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