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【マッチレポート】レポート◆初黒星も方向性はあきらかになった試合。課題は守備か──苦悩する徳永悠平と太田宏介の声。そして河野広貴に光明/リザルト◆J1第3節神戸対東京(2014/03/16)

レポート◆初黒星も方向性はあきらかになった試合。課題は守備か──苦悩する徳永悠平と太田宏介の声。そして河野広貴に光明

3月15日、全国各地でJリーグディヴィジョン1第3節が開催された。FC東京はウイングの左右を入れ替え、渡邉千真を左に配置する新布陣でJ1第3節のノエビアスタジアム神戸に臨んだ。

東京を迎え撃つホームのヴィッセル神戸はサスペンションのシンプリシオと故障の小川慶治朗を欠く布陣だったが、キックオフからボールを支配して猛攻をつづける。開始1分にはチョン ウヨンからの右フリーキックがディフェンスと東京ゴールキーパー権田修一のあいだに飛びこれを決められてしまうが判定はオフサイドでノーゴール。
しかしこの「秒殺」は、両チームの好不調の差を暗示するかのようなシーンだった。その後ファーストハーフの30分間は神戸ペース。ボランチの一角チョン ウヨンが下がり目に位置してボールを失わずビルドアップの起点となり、安定したボールポゼッションをつくり出す。
神戸の勢いが止まった30分以降は東京のペースとなったが得点はなし。
0-0で折り返したセカンドハーフの立ち上がりは、高い位置からプレスをかけるよう修正した東京がペースを握るが、52分にミスから失点すると10分後にもヴィッセル神戸U-18出身の新鋭・松村亮と10番森岡亮太の連携で失点を喫して万事休す。
2-0とさせられた東京は尻に火が点いたように、相手のディフェンスラインのウラを狙ったクロスやパスで攻撃を仕掛けるが時すでに遅く、反攻は三田啓貴→米本拓司と渡ったボールをエドゥーが決めた1得点にとどまり、最終スコアは2-1で今シーズン初の敗戦。次週水曜日のヤマザキナビスコカップ第1節に向け、立て直しを図る。

リザルトを見た東京ファンは不思議に感じるかもしれない。あれだけ神戸に圧されていたのに、なぜシュート数が10対20で東京のほうが多いのだろう?
「前半に関しては選手たちはやろうとしていたことをしっかりとできていたと思いますし、たくさんのチャンスもつくることができたと思います。相手にもあまりチャンスをつくらせなかったという点で、よかったと思います。
後半に関してはより高い位置からプレスをかけるように意識をさせました。やはり相手にゴールをプレゼントしてしまってから、自分たちのやりたいことは少しできなくなった印象があります。
2-0になったあとも選手たちは攻撃を諦めませんでした、2-1になったそのあともチャンスをつくったと思います。神戸のキーパー(山本海人)のプレーはほんとうにすばらしかったので、それが自分たちがたくさんチャンスをつくったことを(キーパーの美技機会が多かったということは東京のシュートが多かったということ)示していると思います」
じつは、このマッシモ フィッカデンティ監督の総括は嘘ではない。ファーストハーフ45分間のシュート数は東京の9に対して神戸が4である。

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