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【今週の飛田給/J1第29節前日Report】森重真人、高橋秀人、太田宏介、長谷川アーリアジャスール、渡邉千真、権田修一、三田啓貴、ランコ ポポヴィッチ監督(2013/10/18)[3,768文字]

◆Report

ホーム側ゴール裏

19日にアルビレックス新潟と対戦するFC東京は18日、味の素スタジアムにて非公開練習をおこなった。

芝は非常にきれいであっても、太田宏介が「チョーカタイ。ガタガタです」というように、土の部分が硬くなっていた。高橋秀人の表現を借りれば「硬かったです。踏み潰された土で。あしたは水をまいて少し柔らかくしてほしい。まあでも足首が痛いとか言いながら、みんなちゃんとやっていましたけどね」という状態だった。

もっとも比較の問題でもあって、ランコ ポポヴィッチ監督は「想定していたよりもよかった」と言い、三田啓貴も「昨年の芝がないときよりはいい」と言う。昨年と比べれば遙かにいいという言葉は権田修一の口からも聞かれた。足首、膝、腰への負担が気にかかるが、パフォーマンスが大きく落ちることはないだろう。

この日から合流した権田修一と森重真人もコンディションに問題はない。自分たちに瑕疵がないとすると、気にかかるのは対戦相手の新潟だ。
後半戦にかぎればサガン鳥栖らとトップを争うほどの好結果を残している。川又堅碁も17ゴールを記録し、もはや下位チームの面影はない。

高橋は言う。
「お互い組織的にやるチームなので、同じチームづくりをめざしている相手には負けられない。前線ではしっかりコンビネーションを使ってくる。少しダイナミックにフォワードめがけて蹴ってくるところもあるし、いろいろなパターンを持ってきているチームで、それを意図的に変えることができる。若い選手もいるし、ノっている選手もいる。気をつけたいと思います」

問題の川又に加賀健一とともに対峙することになりそうな森重真人も警戒心は隠さない。
「川又選手はいい選手。見ていてもおもしろいというか、ダイナミックというか、好きなフォワードでもありますけれども、まずは自分がやられないようにしたい。
でも2トップの関係もいいので、しっかりそこはチームとして気をつけるべきだと。
ゴール前ではアイデアや迫力がある。そこは注意したいと思います」

しかし優勝、ACL出場圏を狙うには、対新潟戦の勝利が欠かせない。
9月の月間MVPを獲得した長谷川アーリアジャスールは決意を示した。
「ぼく個人としてはまちがいなく優勝をめざしていますし、そういう気持ちでやらないと上には行けないと思います。
残り6節ですけど、今節に上位4チームの直接対決があります。ぼくたちに残されているのは6連勝や5勝1分で負けずにシーズンを終えることですから、そこを意識してやっていくつもりです」

勝つしかない。久々の味スタで、ファンの声援も含め、総合力で上回れば、それは実現できる。

◯渡邉千真の談話

──周りは川又との得点王争いで騒がしい?
宿命なので仕方がないです。
でも戦う相手はほかの選手ではなく、自分。自分との戦いです。

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