常に自分の可能性を拡げる扉を閉めるな。複数ポジションのすすめ【今週の小平】ランコ ポポヴィッチ監督に訊く、橋本拳人の場合(2013/06/28)[1,874文字]
たとえば戦術、フォーメーションを変更しようと思ったとき、その度に選手を交替させていたら、交替枠がいくつあっても足りなくなってしまう。そうした運用上の問題からも選手が複数のポジションをこなせるのはよいことだ。
しかしそれだけでなく、選手個人の成長を促進するうえでも、複数のポジションを経験するのは悪いことではない。
以前、JFAアカデミー福島を訪れた際、壁にいくつものフォーメーション図が貼ってあったことを思い出す。経験どころか各ポジションを理解したうえで次に進む育成機関もあるわけだが、プロになってからもその作業は有効だ。同一ポジションにこだわっていたら紅白戦ですらプレーする場所がなくなるということもあるが、欠けた部分の補完、成長の促進につながる。
高橋秀人にしても、いちボランチ、いちセンターバックとしての能力以外に、マルチロールやポリバレントと説明されることが多い複数のポジションをこなす才能として総合的に認められている面がある。ボランチで先発しても必要に応じて最終ラインに下がり、3バック状になることはしばしばだ。それはきわめて有機的に、シームレスにおこなわれている。
ワールドカップアジア最終予選の対イラン戦に出場したチャン ヒョンスはボランチ(センターハーフ)で出場。ビルドアップもできていた。
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