「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『みんなが楽しめる場所へ』 新機軸を打ち出した、東京Vのプロモーション事業に迫る(23.6.9)

昇格争いに食い込めているのは城福浩監督の手腕にほかならない。「自分たちの力でホームの観客動員を増やしていきたい」と常々語っている。

昇格争いに食い込めているのは城福浩監督の手腕にほかならない。「自分たちの力でホームの観客動員を増やしていきたい」と常々語っている。

■一番効くプロモーションをベストのタイミングで

新しい試みや思い切ったチャレンジはハレーションを起こすのが世の常だ。どのように変わっていくべきなのか、クラブの意識改革を促すことにもつながる。

「継続的な取り組みによってお客さんが増えた。ヴェルディが変わったと外部の評価を得られた。そういった結果がついてくれば、このやり方が正しいんだという意識に変わっていくと思います。一番はスタジアムでの時間がより楽しくなったとファンの人に変化を感じてもらえることです。そのために広報部としては粛々と正しいことをやっていこうと。SNSなど周囲の反応はチェックしていますが、それが自分の判断にならないように気をつけてはいますね。SNSで声を上げる人はほんの一部。その一部の意見で物事が進むようなことはあってはならないと心がけています。表立って何かを言うことはなくても、ただただヴェルディが好きで応援してくれている人たちのことも大切にしなければ。『みんながたのしいスタジアム』のテキストの最後に『声を上げる人も上げない人も』と入れたのは、そのためです」

シーズンのクライマックスはまだ先にある。いつ、何を仕掛けていくのかプランを練っているところだろう。

「それはもちろん。状況を見ながら一番効くプロモーションを考えに考え、ベストのタイミングで打っていきます」

広範囲から関心を引き寄せ、クラブに関わる人々の熱量を増し、大きなうねりをつくり出してチームを後押しできるか。岡田さんの腕の見せどころだ。

 

◎岡田恵(おかだ・めぐみ)
1981年、千葉県生まれ。中学高校はソフトボール部で活動し、軟式・硬式野球に転向。女子硬式野球クラブチーム 侍でプレーした。ポジションはセカンド、またはサード。千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、横浜DeNAベイスターズで広告関係のディレクション、プロモーション全般に携わる。Jリーグでの初仕事が東京ヴェルディとなった。

 

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