「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『次は無失点+勝利』 マテウス「こういうゲームを続けていくのが大事」4月28日(日) J1第10節 アビスパ福岡戦 14:00 味の素スタジアム(24.4.24)

目指すは公式戦3連続クリーンシートとホーム初勝利。マテウスのセービングに注目だ。

目指すは公式戦3連続クリーンシートとホーム初勝利。マテウスのセービングに注目だ。

■マテウスの指先がコースを変えた

ドリブルで中に切り込んだ脇坂泰斗が、ファーサイドの隅を狙って右足を振る。マテウスが反応鋭く横っ跳びし、シュートはポストにはね返った。

「触ってましたね。ここまでキーパーにとっては厳しい失点が多かったですが、今季一番のセービングができたと思います」

前節の川崎フロンターレ戦(0‐0△)、この20分の場面をはじめ、いくつかのピンチをしのいだ東京ヴェルディはリーグ戦で初のクリーンシートを達成。決定機の数では相手を上回り、谷口栄斗、宮原和也といった守備陣の主力をアクシデントで欠いての無失点はなおさら価値がある。

「ビルドアップの面はロングボールが多かったこともあって、栄斗や和也がいなくても変わりなくやれた手応えがあります。バックラインの(深澤)大輝、(千田)海人、ヒジ(翁長聖)がすばらしいゲームの入りをしてくれて、あのようなパフォーマンスを出すことができた」

次はクリーンシートに勝点3が付いてくれば言うことなしだ。4月28日のJ1第10節、東京ヴェルディ(15位)はアビスパ福岡(13位)と対戦する(14:00 味の素スタジアム)。

「川崎戦は相手に大きなチャンスをつくらせず、守り切ることができました。こういうゲームを続けていくのが大事。現状、負けは少ないものの、なかなか勝点3を取れない試合が続いています。選手が自信をつけていくためにホームで勝つことは重要です」

当日の天気予報は曇時々晴で、最高気温は26℃とだいぶ暖かくなりそうだ。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
現時点でホーム5試合を開催し、1試合平均入場者数が2万5000人超えはまずまずの数字。J2時代と比べて関東・関西の都市圏のチームが多く、アウェー側の動員も多く見込める。「先日の東京ダービーの来場者(3万1746人)のうち、ホーム側は約1万8000人でした。将来的にこの数字をベースにできれば。より多くの方々をスタジアムに呼び込み、そこに近づけていきたいです」とクラブ関係者は意気込む。

[今季の1試合平均入場者数] 25,099人(  5/20位
過去5シーズンの1試合平均入場者数
2019年 5,371人
2020年 2,429人(コロナの影響により参考外)
2021年 3,246人(〃)
2022年 4,955人(〃)
2023年 7,982人

●ランド地獄耳●
▼佐藤凌我との対戦を心待ちにしているのが、明治大の後輩である稲見哲行だ。「楽しみですよ。次の福岡戦、凌我さんを止めて、『ちょっと甘いんじゃないか?』って言ってみたいです」。佐藤は故障から復帰したばかりで、メンバーに入るかどうか。同じく北島祐二も、多くのサポーターが味スタでの再会を待ってるぞ。
▼同い年の染野唯月に対し、「いつも『早く試合をやりてえな』と言っていて、サッカーと真剣に向き合っている。僕にはディフェンスへの身体のぶつけ方などアドバイスをくれますし、何よりいい選手なのでリスペクトしていますね」と言うのは古川真人。よく一緒に食事をするそうで、その際支払いはどちらが持つのか。「プロのキャリアを優先し、そのときだけは染野“くん”です」と笑う。たまにじゃんけんで決めるときは、「あいつが勝つんですよ。やっぱ気持ちが強いんで」。じゃんけんをも制するメンタルの強さってなんだ!?

 

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