J2第42節清水エスパルス戦 「最終戦で見せた集大成。積み上げてきたすべてを出し切り、前半は清水を圧倒。意地と誇りでつかんだ勝ち点1」【レビュー】
屈辱を味わった「磐田戦」
「磐田戦のような思いはもうしたくない」
長井一真の言葉はチームに関わるすべての人の総意だったことだろう。
前節磐田戦、水戸は敵地に乗り込み、0対5の大敗を喫した。決して内容が悪かったわけではない。それでも、勝負所で力の差を見せつけられて大量失点を許してしまう屈辱を味わった。
さらに、水戸にはもう一つ忘れることのできない、忘れてはいけない「磐田戦」がある。
それは2021シーズン第39節磐田戦。ホームで行われたこの試合で水戸は1対3の敗戦を喫して、目の前でJ1昇格を決められてしまったのだ。歓喜に沸く、磐田のチームとサポーターの姿を見る屈辱を味わった。過去に7度も目の前で昇格を決められていることからサッカーファンから「おくりみと」と呼ばれてきたが、「目の前で昇格を決められて胴上げされるということは、2年前にジュビロさんで経験しています。なんとかして阻止したいという思いがあった」(濱崎芳己監督)という意地を胸に今節を迎えた。
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