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内田優晟選手「上田綺世選手の記録を抜くことを目指してプレーしてきたので、目標を達成できたことは今までのサッカー人生で一番うれしい」【コメント】【育成NOW】※無料記事

【写真 佐藤拓也】

Q.おめでとうございます。今の気持ちを聞かせてください。
「上田綺世選手を超すことを目標に、今シーズンをスタートしたので、今までのサッカー人生の中で一番うれしいです」

Q.上田綺世選手の記録は33点でした。その記録を破る自信はあったのですか?
「最初は正直、簡単だと思っていました(笑)。前期終了時点で16点しか取れなくて、ちょっときついなと思いましたし、やっぱり上田綺世選手はすごいなと思っていました。後期は全試合3点ぐらい取る気持ちでプレーしましたけど、そう簡単にはいきませんでした。残り4試合で7得点という状況になった時が一番『これはヤバい』と思いましたね。練習でもそこからよりゴールへの意識を高めましたし、そこから2試合連続ハットトリックを達成することができたんですけど、その前に樹森監督から『お前、ヤバいぞ』と言われたんです。存在感がなくなってきていると。もう一度、本気で記録更新を目指そうと思って、必死にゴールを目指すようになりました」

Q.シーズン終盤、得点記録がプレッシャーにはなりませんでしたか?
「前節のアントラーズユースB戦と今日はプレッシャーを感じました(笑)。それで、今日は力が入ってしまい、ゴールを決めるまで何度か外してしまいました。でも、『どうせちゃんと点を取るし』と思っていましたし、自分に自信を持ってプレーしていました。決定機を外しても今日は絶対に点を取るというメンタリティーでプレーしていました」

Q.ゴールシーンはスルーパスに抜け出してGKの手前で触って流し込みました。
「その前にも何回か同じような形がありました。この受け方で裏を取れることは分かっていました。あとは(田中)吟侍がいいパスをくれたので、足を出すだけでした。それまで何度も決定機を外して結構焦りましたけど(苦笑)、ちょんと突いて決めることができました。パスに感謝ですし、そこまでつないでくれた仲間に感謝です」

Q.2点リードしてから、みんなが内田選手に点を取らせようとしているように感じました。
「終盤は全部パスを出してくれたので、本当に仲間のおかげです」

Q.34点もすごいですけど、リーグ戦全18試合連続得点も偉業だと思います。
「リーグが開幕する前、2年生の終わりごろに『毎試合点を取る』ということを評価シートに書いたんです。それを毎試合意識していたわけではないですけど、IFAリーグのレベルならば、毎試合点を取らないと上にはいけないと思っていたので、意識しました。全試合ゴールも残り5試合ぐらいから意識するようになりました。そこからは必死でしたね」

Q.意識した上で取れたことに意義があると思います。
「意識したから取れたと思っています。自信もついたし、点を取りたいという気持ちがさらに強くなった。そこで『全試合得点中』であることを気づけてよかったです」

Q.年間通してけがをしなかったことやコンディションを落とさなかったことも影響していたと思いますが、何か意識したことはありますか?
「いや、正直言うと、意識していません。自分でもなぜかは分からないです」

Q.内田選手のすごいところは様々なゴールバリエーションを持っていることだと思うのですが、どのように捉えていますか?
「本当は同じような形で点を取りたいんです。でも、それは難しい。ゴールバリエーションが多いのは、ずっとFWとしてプレーしてきたので、そういった得点感覚は身についているのかもしれませんね。ただ、理想は同じ形で点を取ること。その形はペナルティエリア内で相手のマークを外した時に足元にパスを入れてもらって、トラップしてすぐにシュートを打つ。誰が見ても簡単だと思うゴールで点を取り続けたいんです。ストライカーは同じ形を作った方が強いと思うんですよ。むしろ、スーパーゴールはいらない。チャンスを確実に決める選手になりたいです」

Q.プリンスリーグ参入戦への意気込みをお願いします。
「まずはもう一回、チーム全体で切り替えて、参入戦モードに入っていきたい。勝ち抜くためにも自分のゴールは絶対に必要だと思うので、しっかり点を取って、チームの勝利に貢献したい。そして、気持ちよくシーズンを終えたいと思います」

【写真 佐藤拓也】

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