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内田優晟選手コメント「更にレベルの高いところで、本気でサッカーに取り組みたい。そして自分がどこまでレベルを上げられるか楽しみにしている」トップチーム昇格記者会見【育成NOW】※無料記事

【写真 米村優子】

10月23日、ケーズデンキスタジアム水戸にて、水戸ユース所属・内田優晟選手のトップチーム昇格記者会見が開催されました。
内田選手は2004年茨城県石岡市生まれ。ばらきSC、TRAUM SVを経て、水戸ホーリーホックユースに入団。水戸ユースとして9人目のトップチーム昇格選手となり、2011年に同じくユースから昇格した飯田優二元選手(現・水戸ホーリーホックジュニアユースコーチ)以来、久々の地元出身の選手となります。
今回、内田選手のコメント、内田選手に対する西村卓朗GMのコメント、水戸ユースの樹森大介監督のコメントを掲載します。

【写真 米村優子】


西村卓朗GM
「内田優晟選手は水戸ユースから9人目の昇格で、私が2016年から強化部長を担当して5人目の昇格となります。1年生のときから非常に頭角を表しておりまして、ホーリーホックとしてはここ数年の中でも長期的に育ててきたという経緯があります。今までの昇格選手よりも練習参加の期間が非常に長かったですし、回を重ねるごとに、その中で着実に昇格に向けて課題を少しずつクリアしていきました。またこれまで上がった選手と比べて、非常に仕上がりが早い印象です。戦術理解だったり、自分の武器をどう磨いていくかはこれからのところがありますが、特にフィジカル面は既に通用する部分があり、これまでも選手の中では仕上がり状態が非常に早く、期待しているところです。今後の育成の展望としましては、このような有望な選手を毎年輩出していくことを目指していきたいと思います。これまで昇格した選手はおりますが、試合の方に定着した選手がなかなかいないので、このジンクスを内田選手に破って貰いたいです。デビューして試合に出るだけでなく、試合に定着してチームを勝たせられるような選手に、さらに他のチームから、他のリーグから求められる選手に成長していくことに期待しています」

【写真 米村優子】


水戸ユース 樹森大介監督
「僕自身、ユースの監督として5人目の昇格となります。その中で一番嬉しいのが地元の選手ということ。今までの4人は寮に入ってトップ昇格を勝ち取ったのですが、優晟は石岡市からの通い組で、その中から出た初めての選手。非常に嬉しく思っています。優晟がうちのユースに入った経緯を話しますと、僕自身は中2の頃から県トレセンの活動で優晟を見ていましたが、その時は全然良くなかった。中3になってリーグ戦を何回か生でも見たり、映像でも確認をして、いつもスカウティングしていましたが、そこでもあまり良くなかった。なので、優晟をスカウトするかどうかを迷っていたのですが、優晟自身がセレクションという形で水戸ユースに申し込んでくれたのです。それでうちでやりたいんだっていうのを初めて知りまして、それからは見る目が変わりました。彼をどうやったらトップ昇格できるんだろう、可能性あるだろうかって悩みましたが、フィジカル的にも恵まれていて、いろいろ教えれば成長できるんじゃないかと感じました。優晟自身も水戸ユースに受かるかどうかわからない中、何回も練習参加して貰って、多分ご両親もどうなんだろう…?と不安だったと思います。こういった経緯があり、決してスムーズに入団した選手ではありませんでした。ただユースに入ってからは、1年目からレギュラーとして起用しました。1年目はコロナの関係で最初の半年間ほとんど活動できない難しい時期だったのですが、夏以降の公式戦は全て出ています。彼の特徴はやはり点を取ること。さらにフィジカルが強い。特に怪我をしない部分は、非常にストロングだと思います。この3年間ほとんど怪我をしたのを見たことがありません。それは今までの選手の中で、ずば抜けて違うところです。今、県リーグのあと5試合で上田綺世選手の記録を抜こうという思いでやっていますが、そういう結果を残して、上で頑張って貰えればなと思っています。トップ昇格はゴールではなく、スタートラインになると思います。今までの先輩方を見ていると、非常に難しく、そこで結果を残した選手はいません。ただ優晟に関して言うと、ユースでも非常に難しい状態で入った中でも、1年目から自信をもってプレーしていたので、成長力とか吸収力が非常にあると思います。穏やかな性格なので、そこは後押しされながら、トップ昇格1年目からどんどんやってもらえればなと思っています。FWの選手なので、結果や点数を取ることによって自信を持ってやっていけるんじゃないかと思っています。皆さんに期待していただければなと思っています」

【写真 米村優子】


内田優晟選手
「来期トップチーム昇格するとなりました。ユースの内田優晟です。プロサッカー選手のスタートラインに立つことができて素直に嬉しいですし、これまで支えてきて貰った方々にはとても感謝しています。これから更にレベルの高いところで、本気でサッカーに取り組みたいです。そして自分がどこまでレベルを上げられるのか、すごく楽しみにしています。自分のストロングポイントとしては、ゴール前の動き出しや相手ディフェンダーの外し方、そしてそこからのシュートだと思います。ゴール前への強さも見せていきたいなと思います。目標としている選手像はいないですが、ウルグアイ代表のルイス・スアレス選手の動き出しはすごく勉強になりますし、上手さも強さもあっての高い決定力っていうのはすごいなと思います。これからFWとしてやっていくつもりなので、数字にはこだわっていきたいなと思います」

Q.トップチームに練習参加していましたが、ホーリーホックの選手の中で目指したいと感じた選手はいますか?
「同じFWの木下康介選手です。一番得点していますし、自分自身、THE点取り屋という選手になりたいので、水戸ホーリーホックの中ですと木下康介選手です」

Q.セレクションで水戸ユースを選んだ理由とは?
「ちょうど水戸ホーリーホックがJ2で首位にいて、そこのユースに入ってプロに上がれたらレベルの高いところでプレーできるんじゃないかと思いました。そしてその時、水戸ユースがクラブユースで全国大会に行って、水戸は育成で優れている記事を読んだりしたので選びました」

Q.すでに天皇杯やエリートリーグなどにも出場していますが、チームの雰囲気はどう感じましたか?
「雰囲気はすごく良くて、色んな選手が優しく声を掛けてくれます。ピッチに入ったら、本当にプロだなと感じます」

Q.日本代表の上田綺世選手が持つ県リーグ歴代最多得点記録まであと8点に迫っています。水戸ユースでの残り5試合に向けての意気込みをお願いします。
「チームとしてしっかりタイトルを獲って、1、2年生を来年プリンスリーグに連れていけるように、参入戦でも勝ちたいと思っています。得点記録に関しては、(上田選手が持つ)33得点をすることもそうですが、一試合2、3得点して36点を目指そうと思っています」

【写真 米村優子】

(米村優子)

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