【無料記事】ニッパツ横浜FCシーガルズ なでしこリーグ1部・最終節マッチレポート(写真30枚)
▼2023プレナスなでしこリーグ1部 第22節
10月9日(月) 13:00キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(1,042人)
ニッパツ横浜FCシーガルズ 1-1 ASハリマアルビオン(なでしこリーグ公式サイト)
【得点】
32′ シーガルズ/河野朱里
40′ ハリマ/内田美鈴
ニッパツ横浜FCシーガルズは9日、ホームのニッパツ三ツ沢球技場でなでしこ1部リーグの最終節を迎え、ASハリマアルビオンと対戦した。
この試合はシーガルズのトップパートナーである、医療法人横浜未来ヘルスケアシステムの冠試合として開催された。さらにJ1の中断期間中の祝日だったことも相まって、来場者は今シーズン最多の1,042人を記録。冷たい秋風に加え、予報どおり雨が降り続けるあいにくの空模様となったが、メインスタンドは水色のユニフォームやレインコートで埋め尽くされた。
前節でラブリッジ名古屋を相手に1-2で逆転負けを喫したシーガルズは、首位・オルカ鴨川との勝点が6ポイント離れたことで初優勝の可能性が消失。名古屋と伊賀FCくノ一三重に順位を抜かれ、4位でシーズン最後の一戦に挑んだ。相手のハリマは昨シーズンまでシーガルズに所属していた内田美鈴、新加入の山岸夢歩の強力なFWを生かし、ボール奪取からの速攻で勝ち点を積み重ねてきた。過去の戦績は直近5試合で4分1敗。2021年から未勝利が続き、今シーズンの開幕戦も1-1で勝ち越すことができなかった難敵でもある。
【選手交代】(シーガルズのみ)
70′ 蔵田あかり→松本莉緒
78′ 片山由菜→南條里緒
▼退場者を出してのドロー。最終順位は5位に
リーグ優勝こそ逃したものの、ホーム・三ツ沢で「最後に笑いたい」──。
その一心で90分間を戦ったシーガルズだったが、試合はアウェイでの対戦と同じくドローゲームとなり、悔しさのにじむ幕切れとなった。
今シーズン、石田美穂子新監督のもと流れるようなパスワークに取り組んできたシーガルズだが、今節は雨天の影響もあってか序盤から浮き玉のロングボールを積極的に使って得点機を窺う。主導権を握りながらも決め切れずに時間が進むなか、32分、右サイドに流れた片山からの折り返しを河野朱里が左足で流し込み、シーガルズが先制点をマーク。WEリーグのちふれASエルフェン埼玉から7月に加入したスコアラーが、5戦連続でネットを揺らした。
しかし、40分にカウンターから内田に恩返しゴールを決められ振り出しに戻ると、前半終了間際に中居未来が相手フォワードをペナルティエリア前で倒してしまい、審議の末に決定機阻止(DOGSO)の判定が下され一発退場に。まさかの展開で、シーガルズは残りの45分を10人で戦わなければならない状況に陥った。
ハーフタイムを終え、シーガルズはボランチの吉田をセンターバックに、トップ下の河野を2ボランチの一角に入れ、4-2-3の形で後半をスタート。数的不利で終始押し込まれる時間が続きながらも、粘り強い守備で窮地を耐え凌ぎ、1-1で試合は終了。どうにか敗戦は免れたが、他会場でスフィーダ世田谷が勝利したことで勝点を追い越され、リーグ5位で2023シーズンを終えた。
今季のなでしこリーグの戦いを振り返る総括記事は12日(木)の公開を予定していますのでお楽しみに。