2023年10月10日 18時00分
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78分、パワータイプの片山に変わり、スピードタイプの南條里緒が最前線に。残り10分を前に攻撃に変化を加え、形勢逆転を狙う
今シーズン唯一の全試合先発出場を果たした渡部那月。元チームメイトの内田美鈴とのマッチアップ
残り時間も少なくなる中、ピッチサイドで声を涸らし指示を送る石田美穂子監督
アディショナルタイムは予定の3分を迎え、相手の左CKから最後のピンチをしのぐ。GK新井がシュートをキャッチすると、スタンドからは安堵の声があふれた
タイムアップの笛が鳴り、1-1で試合は終了。思い思いの表情が浮かぶシーガルズの選手たち
今季新加入ながらも、主力として躍動した渋谷巴菜。CBながら推進力も高く、隙を見ては中盤までポジションを上げ、攻撃に参加した
今節のMVPとして表彰されたのは、前線で終始存在感を放った片山。シーズン12ゴールで得点王には惜しくも届かず。昨季の2得点から大きく飛躍したものの「やっぱり悔しい」と唇をかんだ
試合後、最終戦セレモニーに立つ石田美穂子監督。「リーグを1位で折り返したものの、後期で期待に応えることができず申しわけない」「今後ともぜひ、シーガルズの応援をよろしくお願いします」と1年間の感謝の意を述べた
続けてキャプテンの吉田が挨拶。途中、感極まり言葉を詰まらせると、激励の声が飛び交った。「監督から『最後は笑顔で』と言われていた。このチームで初めて優勝争いができて、充実した1年でした」と涙を堪えながらインタビューに応えた
前節の13分に負傷した奈良美沙季も、松葉杖で試合後のピッチへ
「あれ!?ナナ?」「なんでそんな後ろにいるの!」と選手たちがザワザワ。スタンドには昨季で現役を引退した宮下七海さんと、9月にWEリーグ・ノジマステラ神奈川相模原に移籍した小野奈菜選手の姿が。そのほかにも複数名、OG選手が来場していた
(写真/芥川和久、文/青木ひかる)
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