「11位から20位まで勝ち点3くらいしか離れていない」(ホーランド監督)。 未消化試合を制し、ジャンプアップを達成せよ。[J5節 川崎戦プレビュー]
「勝ち点3を取った瞬間から急に……」
3試合連続無得点での1分2敗という近況や非常に芳しくない現在順位でも、スティーブ・ホーランド監督はまったく慌てた様子を見せない。どんな時もどっしりと構えていられるのが経験値の成せる業だとしたら、これは只者ではない。
試合前日の囲み取材も落ち着いた口調で流暢に話した。
「このリーグはすごくタイトに見えている。11位から20位まで勝ち点3くらいしか離れていない。そして自分たちはほかのチームよりも1試合リーグ戦が少ない状況で戦っていて、明日の試合は少なくなったところを埋める試合になる。横浜F・マリノスに関わるみなさまにとっても明日の試合で勝ち点3を取ることで順位が上がり、ホッとした気持ちで臨める。もちろん勝点3を取るためにすべてを出し切ろうと思っている」
明日はACLEの影響で延期となっていた第5節の川崎フロンターレ戦になる。フロンターレは1試合少ないながらもここまでに勝ち点15を積み上げており、仮に明日の試合に勝てば勝ち点18で単独首位に浮上する。
順位は違えども、マリノスも似たような状況だ。ここまで勝ち点7しか奪えていないが、勝って勝ち点10にすれば11位か12位にジャンプアップする。見え方はガラリと変わるだろうし、取り巻く空気や雰囲気を変える効果にも期待できる。
ホーランド監督は続ける。
「難しい状況になっても試合はまだまだ続く。でもサッカーというのは不思議で自分の経験にもあるが、勝ち点3を取った瞬間から急にチームが盛り返してしっかりと結果を残す連続が生まれる時がある。こういうスケジュールの中で2~3試合連勝することで順位もかなり上が見えてくる。それがだいぶあとに出るよりも早めのほうがいい」
東京ヴェルディ戦で掴み損ねたきっかけをフロンターレ戦で掴み取りたい。
脳振とう症状の喜田拓也は欠場
前日練習のグラウンドに喜田拓也の姿がなかった。
「この前の試合で顔面にボールが直接当たった。その時は続けることも問題なかった。翌日くらいから少し気分が悪くなったり頭痛があると。彼に関してはそれを考慮して脳振とうのプロトコルをやっている」(ホーランド監督)。
予期せぬアクシデントに見舞われてしまった形だが、事情が事情である。しっかりとしたコンディションに戻ってから再びチームを引っ張っていってほしい。
反対に、ヴェルディ戦を欠場したアンデルソン・ロペスやヤン・マテウスはグラウンドでボールを蹴っていた。
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