6連戦の6試合目はACLセミファイナル。 Jリーグとは異なるメンバー23人で戦えるメリットを最大限に生かしたい [ACL準決勝(1) 蔚山戦プレビュー]
永戸が出場停止の左サイドバックは
ここからがACL本番と考えるべきだろう。
グループステージこそ仁川ユナイテッドと山東泰山との三つ巴が最後の試合結果までもつれたものの、実力としてはマリノス最上位の争いだった。ノックアウトステージに進出してからもラウンド16で対戦したバンコク・ユナイテッドとは地力の差があり、準々決勝ではグループステージで2戦2勝の山東泰山と再戦。ここでも2戦2勝と、順当に勝ち上がって辿り着いた準決勝の舞台だ。
対戦相手の蔚山現代は間違いなくアジア屈指の強豪だ。天野純が在籍していた2022年に17年ぶりのリーグ優勝を手にすると、勢いそのままに2023年も制して連覇を達成。クラブ全体の予算規模で言えば全北現代に及ばないのだろうが、その相手との直接対決となった準々決勝も勝ち上がっての準決勝進出である。
一筋縄にはいかない相手との、しかも苦戦必至のアウェイゲームから始まるセミファイナル。マリノスにとっては3月30日の名古屋グランパス戦からスタートした6連戦の6試合目になる。一応のゴール地点になるわけで、気になるのはどれだけ余力を残せているかだろう。
連戦の途中で負傷離脱したエウベルや渡辺皓太は、復帰までもう少し時間がかかりそう。雌雄を決する第2戦に間に合えば大きな力になるだろうし、もし間に合わなくても4月下旬から再び始まる連戦に備えてコンディションを整えていく。ガンバ大阪戦の終盤にハムストリングを痛めたエドゥアルドも、筋肉系の不安を抱えているのならば無理をする局面ではない。
主力どころでは永戸勝也が出場停止のため、左サイドバックの人選にも注目が集まる。湘南ベルマーレ戦で右膝付近を痛めた加藤蓮が大事に至らなかったのは朗報。「そんなに大きい怪我ではなかったので全然大丈夫。プレーに支障はない」と話して今回の遠征にも参加している。もし守備重視で臨むならば、センターバックと兼用の渡邊泰基を起用する一手か。小池龍太や加藤聖といった選択肢もある。
Jリーグとは異なるメンバー23人で戦えるメリットを最大限に生かしたい。
注目したい中盤の人選と構成
前線には、湘南戦でプレータイムを制限した面々が居並ぶのではないか。
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