「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

残すところ約2週間となった移籍登録第1ウインドー。 他チームの動向を鑑みながらの動きも必要になる。[第1登録期間の動向について]

 

2024シーズンのJリーグは登録期間(ウインドー)に変化があった。

第1ウインドーが1月22日から3月27日までの10週、第2ウインドーが7月8日から8月21日までの6週となっている。昨季まではシーズン開幕前後の第1ウインドーが12週、夏の第2ウインドーは4週だったので、それぞれが増減している。合計で16週間という期間はFIFA規則に基づいて変えられない中で、Jリーグとクラブが検討を行った末の新たな運用となる。

 

 

第1ウインドーが2週短縮された影響は、クラブ内のオペレーションの変化にとどまる。昨季は1月6日から3月31日までで、つまりチーム始動以前から登録可能だった。反対に、ウインドーの終わりは同じ3月最終週。起点よりも終点のほうが重要な話なので、むしろ夏のウインドーが4週から6週に広がったほうが大きな違いとなるだろう。

現在は第1登録ウインドーの最中で、期限は再来週の水曜日。Jリーグ開幕から1ヵ月が過ぎた頃になる。新チームが始動して、わずか数試合。それでもこのタイミングで補強に動くチームがあるとすれば、アクシデントや想定外の事態に見舞われている状況なのだろう。

補強対象となる選手は、不遇をかこっている場合がほとんど。プレシーズンの段階から雲行きが怪しかったのかもしれない。リーグ開幕後も出番に恵まれず、環境を変えようと考えている選手だ。理由はさまざまだが、代表例は以下の3つと考えられる。

まずチームに方針転換があった時、起用法は大きく変化する。「守備重視から攻撃重視へ」や「数ヵ年計画で若返りを図る」などなど。これまで試合出場していた選手が急に起用されなくなれば、他チームからのターゲットになりやすい。プレーヤーとしては移籍を視野に入れるかもしれない。

 

 

 

次に監督交代や、それにともなうシステム変更だ。監督が代われば、好みも変わる。かつて率いていたチームで重用していた選手を引き連れて監督就任した時によくある現象で、押し出されるようにベンチを温める機会やベンチ外が増えれば、夏のウインドーを待つことなく移籍志願だろう。システム変更でポジションがなくなってしまった場合も右に同じである。

 

ヨコエク

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